Copilotの使い方を解説する。
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生成AIは私たちの生活に深く浸透し、スマートフォンやPCで気軽に利用できるツールが増えてきている。
Windows 11に標準搭載されたマイクロソフトの「Copilot」(コパイロット)も、多くのユーザーが日常的に活用するAIアシスタントの1つとなっている。
「生成AIことはじめ」第3弾では、PCやスマートフォンで手軽に使えるCopilotを紹介する。
文章作成のサポートから画像生成まで、幅広い機能を持つCopilotの活用法を見ていこう。
主要な生成AIツール。
画像:Tech Insiderが作成
無料版でも十分な機能がそろっている
マイクロソフトの生成AIアシスタント「Copilot」。
画像:編集部によるスクリーンショット
Copilotは、マイクロソフトが提供する生成AIアシスタントだ。個人向けには、基本機能を利用できる無料版の「Microsoft Copilot」と、高度な機能が使える「Copilot Pro」(月額3200円、税込)の2つのプランがある。
無料版では、テキスト生成やウェブ検索、基本的な画像理解といった機能を利用できる。
公式サイトにアクセスしたり、Windows 11の場合はタスクバーからアクセスしたりして、Copilotを使ってみよう。
まずは無料版から始めることをオススメする。日常的な質問や検索、基本的な画像生成など、一般的な用途には十分な機能がそろっている。
実際に使ってみよう
1. 問いかける
質問に対して回答してくれる。
画像:筆者によるスクリーンショット
「パソコンのバッテリー持ちを良くする方法を教えて」「プレゼン資料をきれいに作る方法は?」といった質問のように、まずはざっくりと質問してみよう。
Copilotは、特に専門的な知識を持ち合わせていなくても、分かりやすい言葉で応答してくれる。
回答に満足できない場合は「もう少し具体的に」「別の方法は?」と質問を重ねると、より詳しい情報を引き出せる。
難しい概念のときは「中学生にもわかるように説明して」と聞いたり、「それを実践する上で気をつけるべきポイントは?」と掘り下げたりすることで、より理解を深められる。
最初は基本的な内容から始めて、徐々に詳細な情報に進んでいくのがコツだ。
2. ウェブサイトの要約
ウェブサイトの要約機能を利用できる。
画像:筆者によるスクリーンショット
長文のウェブサイトを手早く理解したいとき、Copilotの要約機能が便利だ。
「Microsoft Edge」ブラウザーに搭載されており、右上の「Copilot」アイコンをクリックして呼び出せる。
ブラウザーでウェブページを開いた状態で「この内容を要約して」と指示すると、重要なポイントを抽出して分かりやすくまとめてくれる。「3行で要約して」「重要なポイントだけ箇条書きで」といった具体的な指示も可能だ。
要約の後で「このトピックについて詳しく知りたい」と伝えれば、関連する情報も収集して提示してくれる。
テーマによっては、背景知識や専門用語の説明も加えてくれるため、難しい内容でも理解が深まる。
3. 画像生成
Copilotの画像生成機能。
画像:筆者によるスクリーンショット
Copilotでは、テキストから画像を生成できる。例えば、「満月の夜、湖に映る月明かりと森の風景」といった指示を与えると、イラストを作成してくれる。
「もう少し明るく」「木をもっと加えて」といった調整も可能で、イメージ通りの画像が得られるまで対話的に修正できる。
無料版では、画像生成を高速化できる「ブースト」機能が1日15回まで利用可能だ。
Microsoft 365と連携できる有料版も
Copilotは無料版でも十分な機能がそろっている。まずは日常的な質問や要約から始めてみよう。
なお、有料版のCopilot Proでは最新のAIモデルへの優先的なアクセス権が付与される。また、画像生成の「ブースト」が1日100回に増えるなど、機能が向上する。
加えて、ウェブ版のMicrosoft 365アプリ(Word、Excel、PowerPoint、OneNote、Outlook)でCopilotを利用できるようになる。文書作成や表計算、プレゼン資料の作成をAIがサポートしてくれる。
無料版を使っていく中でより高度な機能が必要になった場合は、1カ月間の無料トライアルを利用してCopilot Proを試してみると良いだろう。