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エディターズチョイス / Editors Choice

BOOK GUIDE

都市と人類の長い歩みをめぐる5冊:WIRED BOOK GUIDE

未来の都市は何を再生するのかを探求した『WIRED』最新号の「The Regenerative City」特集。その刊行にあわせて、「読書室」主宰の三砂慶明が副読本をセレクト。
SZ MEMBERSHIP

iPhoneをアップグレードする時代の終焉

アップルのiPhone16をわたしは必要とはしてない。それは、このデバイスが失敗作だからではなく、むしろ大成功であることの証でもある。毎年必ずアップデートされるiPhoneは、わたしたちの日常生活から乖離しはじめてはいないだろうか。
Mobility

シャープのEV参入は、ホンハイが主導する自動車業界の「転換点」の予兆でもある

大手電機メーカーのシャープが、電気自動車(EV)の開発を表明した。親会社である台湾の鴻海科技集団(ホンハイ)と手を組むことで、どのようなEVを世に送り出そうというのか。自動車業界に転換点をもたらしうる戦略を読み解く。
SZ MEMBERSHIP

ヒップホップの歴史に「ドアを閉める音」が刻みこまれるまで

21世紀に創作されたラップやポップミュージックを聴いたことがあるなら、“プラグインの教祖”がつくった最も有名な作品「Tribe」の金属的なパーカッション・サウンドを耳にしたことがあるに違いない。ジョン・レームクールへのインタビュー。
Culture

アレックス・ガーランドは、アメリカ社会の無意識に潜む幾多の神話を呼び覚ます:映画『シビル・ウォー アメリカ最後の日』池田純一レビュー(ネタバレあり)

『エクス・マキナ』等で知られるアレックス・ガーランドの新作『シビル・ウォー アメリカ最後の日』は、ドキュメンタリーを装った戦争映画・政治映画“ではない”。しかも本作で描かれる「分断」は、青(民主党)vs. 赤(共和党)といった「今日のそれ」ではなく、米国社会の“集団的深層心理”に則した分断、いわば時代を超えた米国の神話に根ざした分断だ。ガーランドが本作に忍び込ませた真意を、デザインシンカー・池田純一が浮き彫りにする(物語の重大な核心に触れていますのでご注意ください)。
Science

「パンノキ」が食料危機の救世主になるかもしれない

熱帯地域で栽培されてきた食用植物「パンノキ」は栄養価が高く、暑さに強い。気候変動の影響で従来の地域での生産が困難になりつつあるトウモロコシや小麦、大豆などの主食穀物の代わりになることが期待されている。
SZ MEMBERSHIP

ヴィタリック・ブテリンが考える、次の5年のブロックチェーンの大きな変化

イーサリアムのファウンダーは、ブロックチェーン・エコシステムが世界中の開発者たちだけに閉じることなく、より優れたスタンダードやツール、インフラをつくって社会に大きな影響力を与える未来を見据えている。『WIRED』単独ロングインタビュー。
Business

わたしが辞めた後、会社はAIキャスターを雇った

ハワイの地方紙『The Garden Island』が読者拡大のために頼ったのは、生成AIのキャスターだった。決して“最先端”ではなかったはずの同紙は、AI放送を導入する全米初のメディアとなった。かつてここで記者として働いていたわたしは、驚きを隠せない。
Business

わたしが癒されるとき、地域経済や環境にもリジェネラティブであるということ:uka IZU Shampoo & Conditioner

トータルビューティーカンパニー「ウカ(uka)」がこの夏に発売したヘアケアプロダクトは、髪の再生だけでなく、地域経済や自然環境の回復も見据えている。ビジネスとアカデミアという、異なるバックグラウンドをもつふたりのサーファーが出会ったとき、リジェネラティブなものづくりへの道が拓けた。
Business

日本初のデジタル通貨が本格始動、その商用サービスが秘めた可能性

日本初のブロックチェーンを用いたデジタル通貨「DCJPY」の商用サービスが、8月27日にスタートした。オンラインでの契約や手続きの完了と同時に決済と取引が自動的に実行されるスマートコントラクトに対応したことが最大の特徴で、企業間取引を大幅に効率化できる可能性を秘めている。
WIRED UNIVERSITY

オードリー・タン、グレン・ワイル、鈴木健らが問う多元的な未来とその実現に向かって──WIRED UNIVERSITY × Miraikan夏期講座レポート!

「多元的な未来」をめぐる異色の夏期講座、「WIRED UNIVERSITY」が東京の日本科学未来館で開催された。民主主義とデジタルテクノロジー、汎用人工知能との向き合い方、量子コンピューティングの可能性──白熱の講義をレポートする。
SZ MEMBERSHIP

ザ・大統領戦2024:起死回生を狙うカマラとティムの民主党爆アゲ大作戦!

ネット・ミームの追い風もあり、ハリス陣営の勢いはいまだ陰りを見せない。この千載一遇のモメンタムを維持するべく、同陣営は3つの方針を心がけているとデザインシンカー・池田純一は分析する。ハリスの強みを活かし、弱みを補い、短期決戦に耐えうるその方針とは?
Science

植物の根っこから金属を採掘。「ファイトマイニング」に集まる期待

植物のなかには、土壌から大量のニッケルを回収できる種類もある。そうした植物を用いて金属を効率的に採掘する技術の開発に向けて、米国政府が本腰を入れ始めた。再生可能エネルギー革命に欠かせない、電池の供給に役立つ可能性があるからだ。
Mobility

日本発、自動運転タクシー用EVの開発プロジェクトが始動

自動運転タクシーに用いる国産の自律走行車の開発がスタートした。この日本発の電気自動車(EV)の開発プロジェクトの中心となるのは、自動運転タクシーの社会実装を目指す自動運転技術のスタートアップであるティアフォーだ。
SZ MEMBERSHIP

がん細胞や薬剤耐性菌を破壊──ナノマシンの時代がやってくる

人間が生物学的な制約を超える“シンギュラリティ”における重要な技術であり、20世紀半ばからその未来が構想されてきたナノテクノロジーは、すでにがん細胞や薬剤耐性菌を破滅させられるところまできている。人体の中の分子マシンが実現する未来とは。
Business

「道具をつくりたい」わけじゃなかった。スマートフォン事業撤退から得られた“気づき”:バルミューダ・寺尾玄、次なる挑戦を語る(2)

この1年で新製品を相次いで投入し、小型風力発電機の開発も明らかにしたバルミューダ。創業者で社長の寺尾玄は、これらの挑戦において何に駆り立てられているのか──。全3回のインタビューの第2回は、スマートフォン事業からの無念の撤退で得られた“気づき”について。
SZ MEMBERSHIP

植物の知性に迫った一冊が、科学の根本的な変容を促している

話題の新刊『The Light Eaters』のなかで著者のゾーイ・シュランガーは、植物学という学問をまるでひとりのキャラクターのよう描き出す。植物の「知性」をめぐる科学界の混沌は、生物のカテゴリーや人間の自己定義そのものを揺るがしている。
Business

数学の難問を解くGoogle DeepMindの「AlphaProof」は、AIの“弱点”を克服できる可能性を秘めている

Google DeepMindが、非常に難しい数学の証明問題を解ける強化学習ベースのシステム「AlphaProof」を発表した。大規模言語モデル(LLM)とゲームAI「AlphaZero」の能力を組み合わたもので、AIが抱える弱点の一部の解決につながる可能性がある。
ART

ハロー、カオス。AIを駆使する写真家がいま考えていること:チャーリー・エングマンとの対話

生成AIアートをリードするアーティストにして、身体や記憶や家族と誠実に向き合う写真家であり、インターネットと資本主義のカオスをスイスイ泳ぐ(ように見える)ボーダレスな表現者でもある。チャーリー・エングマン、あなたはいま何を考えているのですか?
SZ MEMBERSHIP

灼熱の都市で日陰をつくる木々が深刻なダメージを受けている

急激に気温が上がっていく世界にあって、都市には木陰を増やしてくれる木々がもっと必要だ。だが灼熱地獄ともいえる気温に対処できるのは、ごく一部の種に限られる。そしてたいていの場合、それはもはや地域の固有種ではない。