『黒鍵』は死の螺旋を描き
『白鍵』は生の螺旋を描く
幾千の夜を越えて、旋律は優しく降り積もる
生命の律動を奏で、そっと囁くように
そして、歪みはやがて空へと至り...
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自失のままに、歩き続けていた
何処に辿り着いた？たぶん、何処にも辿り着いてはいないんだ
声は戻った、けれどそれは、いつかの私の声とはきっと違うもの
受胎した絶望が生み出した声、残響は消えない
いつか強い旋律を伴って、表舞台に舞い戻る
私はアイリーンを、すべての魔女を、そして、神を許さない！
見ていて『セクサリス』
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『偽典』から『真典』へ
終わりから終わりへ
全ての声を吞み込んで...
あらゆる歌を取り込んで
辿り着く場所は、死地か、それとも聖地か
恐れるな、目を開けて確かめろ
最期まで耳を塞ぐことなく
これは、セカイを切り取る音...
そのラストピース
閉じ込めていた言葉を解放しよう
鎖で繋いでいた旋律を奏でよう
この御伽噺にかけられた魔法は、いつの間にか解けていたみたい
罪深い旅の終着点『真典セクサリス』
できるだけ優しく殺してあげる
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最期の相応しい言葉を紡ごう
悲劇をかき分けた先に何があるの？
ふふっ、見るのが怖い？
知ってしまうのが恐ろしい？
いくよ、フィナーレへ
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この世の果てを願い
綴じ逝く物語を望む者
記憶の名は『セクサリス』
ならば、その名を継ぎましょう
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希望と絶望が混ざりゆく、未来の"真意"をひた隠して
アナスタシアの導きとセクサリスの願い
そして、フランチェスカの祈りの果て
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怨嗟な聲を響かせる
敗残者を屠り
旧き至上神殺めて
さあ、顕現せよ！
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世界に存在する、ほとんどの物語と同じように
たぶんこれは、多くの人にとって、知られることのないままに終わっていた物語だ
どこがで始まって、いつの間にか終わっていた
でも、きっとそれでいい
これを聴いてあなたに、あなたの中に、刻まれていたらいい
時間は有限で、命は儚くて、最後はいつだって唐突で
もう二度と会えないけど、振り返れば記憶はそこにあるはずだから
この病に治療法なんてないよ
もうそろそろ目を閉じてもいいかな？
それじゃあ、おやすみなさい