私の「舞台」

信頼される技術者に。
スキルとおもいを広げ、
自動車の未来を
自分の仕事で切り拓く。

次世代エネルギー×自動車の未来を作るのが私のミッション

昨今、世界中で環境問題への関心が高まるに伴い、自動車業界でも次世代エネルギーを活用した車両の開発が注目を集めています。環境問題への対策として、各国、特に欧米中心に自動車の排ガスに関する厳しい規制が設けられており、自動車メーカーはこれらの基準をクリアするために、環境に配慮した車両の開発を進めています。
このような転換期を迎えている自動車業界において、HORIBAの役割は自動車メーカーが次世代エネルギーを用いた自動車の開発に必要な計測機器を提供し、総合的な開発支援を行うことです。燃料が変わることで排ガスに含まれる成分も大きく変わるため、分析計や前処理装置を燃料によって変更する必要があります。これからの自動車業界を支える次世代エネルギーの測定手法を確立し、自動車の未来を作るのが現在の私のミッションです。

これまでの仕事で一番印象に残っているのは、入社1年目に担当したエンジン排ガス測定装置の20台ほどの大型受注に対する新規設計です。もともとエンジン排ガス測定装置は既存製品をカスタマイズして提供することが多い製品ですが、その案件は特にカスタマイズ要素が多く、ほとんどを新規で設計する必要がありました。当時入社1年目でしたが電気設計の主担当を任され、試行錯誤を重ねながら設計し、なんとか生産段階にはいったと思ったところで設計上のミスが発覚し、生産工程に遅れが生じてしまいました。特に自動車業界では納期が非常に重視されており、いかに納期内に要求を満たす製品を作り上げるかが求められるため、焦りやプレッシャーがあったことをよく覚えています。上司や周りの先輩方に助けてもらいつつ、自分が設計した製品が形となって社会に出て役に立つこと、この案件を成功させて追加受注に繋げることをモチベーションに、何とか乗り越え、無事に納期内に納品することができました。実際にこの1年後、同じ製品の追加受注に繋がり、困難もありましたが、とても嬉しかったことを鮮明に覚えています。またいざという時はしっかりと助けてくれる、頼もしく技術者として尊敬できる方が多くいることもHORIBAの魅力の一つでもあると感じました。
私は仕事をする上では「必ず自分の意見を持つ」ということを大事にしています。もちろん、周りの方から意見やアドバイスをもらうこともありますが、そのまま鵜呑みにするのではなく、それを踏まえた上での自分の意見を持つようにしています。常に自分の意見をもって対応している人は、周りの人からの信頼も厚い印象がありますし、私自身普段から色々な人と関わりながら仕事をしているからこそ、信頼される人になるためにこの点は意識するようにしています。
今後は、排ガス測定に限らず、他のEMS（Environmental Management System/環境マネジメントシステム）製品の設計にも携わりたいと考えています。業務を通じて他製品への関心が強まったこと、お客様にとっての最適な提案をするためには、1つのみでなく様々な製品知識が必要だと感じたからです。現在は電気設計をメインとしながら機械設計にも関わっています。電気と機械の両方ができると製品全体をトータルで設計できるため、関われる領域も広がり、仕事のおもしろさも増したと感じています。また入社当時から、受注～納品までものづくりのすべてに関わりたいと思っており、理想の技術者像としていたため、スキルの幅が広がったことで一歩近づけたのではないかと思っています。これまでの経験を活かし、最終的には顧客の自動車評価システム案件を全て自分で設計することが目標です。