ロシア、濃縮ウランの対米輸出を制限 原発に供給リスク

ロシア、濃縮ウランの対米輸出を制限 原発に供給リスク
ロシア政府は15日、米国への濃縮ウランの輸出を制限することを発表した。米国は昨年、原子力発電所で使用する濃縮ウランの4分の1をロシアから輸入しており、供給リスクが生じるとみられる。(2024年 ロイター/Brian Snyder)
[モスクワ 15日 ロイター] - ロシア政府は15日、米国への濃縮ウランの輸出を制限することを発表した。米国は昨年、原子力発電所で使用する濃縮ウランの4分の1をロシアから輸入しており、供給リスクが生じるとみられる。
米国では5月、ロシア産ウランの輸入を禁止する法律が成立した。ロシアは、今回の一時的な制限はこの措置に対応したものだが、供給上の懸念がある場合には2027年まで出荷を継続できる免除条項も含まれるととした。
ロシアは世界第6位のウラン生産国であり、世界のウラン濃縮能力のうち約44%を占める。23年には、米国と中国がロシアのウラン輸入国トップとなった。韓国とフランスがそれに続く。
ロシアのプーチン大統領は9月、西側諸国がロシアに対し導入した制裁措置への報復として、ウラン、チタン、ニッケルなどの輸出制限を検討すべきだと発言している。 もっと見る

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