実質GDP改定値、年率2.5%増に下方修正 設備投資下振れ
[東京 8日 ロイター] - 内閣府が8日発表した2017年4─6月期実質国内総生産(GDP)2次速報値は、1次速報値から下方修正となった。前期比は0.6%増(1次速報値1.0%増)、年率換算では2.5%増(同4.0%増)。ロイターの事前予測調査では、中央値が前期比0.7%増、年率2.9%増だった。
下方改定に寄与したのは民間設備投資。財務省の法人企業統計を反映させ、1次速報値の前期比2.4%増から同0.5%増に大幅に下振れた。個人消費も前期比0.9%増から同0.8%増に小幅下方修正した。
一方、公的資本形成は前年比5.1%増から同6.0%増に引き上げた。
名目GDPは前期比0.7%増、年率3.0%増。1次速報では前期比1.1%増、年率4.6%増だった。
大幅下方改定になったものの、内閣府によると年率2.5%増の成長率は2015年1─3月期以来の高さ。このため「内需主導の経済成長は変わっておらず、景気は緩やかな回復基調が続いている」(幹部)という。
*内容を追加しました。
梅川崇 編集:吉瀬邦彦
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