コース: Windows Server 2016:インストールと基本管理

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NTFS アクセス許可の継承とブロック

NTFS アクセス許可の継承とブロック

たくさんのファイルやフォルダーに対して 個別に許可を設定していくのは、大変です。 そこで、アクセス許可には、 継承という仕組みがあり これによって効率的にアクセス許可を 設定できるようになっています。 アクセス許可の設定は、 親フォルダーからそのサブフォルダーや ファイルへ継承、つまり、引き継がれます。 例えば、このようにフォルダーやファイルが 階層化されていたとします。 親フォルダーで明示的に設定した許可設定は その配下のサブフォルダーやファイルに 継承されます。 フォルダーやファイルごとに、 何回も設定しなくてすむように 既定ではこのように動作します。 継承された許可設定は 画面からも確認可能です。 ファイルやフォルダーの セキュリティタブでは 継承された許可設定は、 チェックボックスがグレーアウトで 表示されます。 さらに「詳細設定」をクリックすれば、 それがどのフォルダーから 継承されたものかを 確認できます。 このように既定で許可設定は 継承されます。 ただし、フォルダーの階層によっては、 継承したくない場合も考えられます。 継承が望ましくない場合には、 継承をブロックすることもできます。 継承をブロックする場合は、 ファイルやフォルダーの セキュリティタブから 「詳細設定」をクリックし、 「継承の無効化」をクリックします。 「継承の無効化」をクリックすると、 このようなダイアログが表示されます。 このダイアログでは、継承された許可設定を 明示的なものに変換して残すか、 それともすべて削除するのかの いずれかを選択できます。 このように、アクセス許可の設定を 効率よく行うことができるように 設定した内容は下位に継承されます。 ただし、フォルダー階層によっては、 継承が望ましくない場合もあるため、 継承を無効化する方法と合わせて 確認をしておきましょう。

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