コース: 動機付け要因・衛生理論とは

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具体的手法と留意点を理解する

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最後に、動機付け要因と衛生要因の 具体的活用方法と留意点について 紹介します。 ハーズバーグは、 「衛生要因よりも動機付け要因を 重視すべき」と主張しました。 ただし、これは衛生要因を 軽視しているというわけではなく、 衛生要因における問題を解決した上で 動機付け要因を満たす必要が あるという意味です。 動機付けに必要な具体的な手法を いくつか紹介していきます。 例えば、 会社のミッション・理念の共有を 徹底することです。 企業は大きくなると、 経営陣からの声が聞こえづらくなります。 会社の方向性を直接話すことは 従業員にとって動機付けになるのです。 次に、公平な評価制度の構築です。 仕事環境も大事なのですが、 自分の仕事が公平に評価されることで 動機付けを満たすことになります。 また、金銭給与以外の報酬制度も 動機付けに効果のある手法です。 具体的には、 成績の良い従業員への特別休暇を与えたり、 また、成績が良ければ家族一緒に ランクの高いホテルに泊まれるなどは、 動機付け要因に有効でしょう。 また、リーダーへの昇格などがあれば、 さらに動機付けは高まることになります。 ただし、 すべてが当てはまるものではありません。 人間の仕事における満足度は、 どのような要因から動機付けられるのか。 その要因を理解することで、 人事制度設計のための ヒントを得られるのです。 最後に、動機付け要因と衛生要因を 活用する上での留意点です。 企業なので、 利益を追求する必要があります。 ただし、 動機付け要因と衛生要因による 従業員の高いモチベーションが 企業利益に直結するとは限りません。 そのため、利益につながるための バランスの取れた策を講じることが 重要になってくるのです。

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