メタバースのメリットと現状の課題

では 2023 年現在 どのような分野でメタバースの活用が 期待されているのか、 代表的な事例について いくつか見ていきましょう。 まずやはり先行しているのが エンターテイメントの分野です。 例えば THE SANDBOX という ゲームプラットフォームでは、 メタバース内の「ランド」と呼ばれる土地を 独自の暗号通貨で売買したり、 アイテムやキャラクターなどを NFT 化して収益を上げるなど、 経済活動ができるようになっています。 国内でも THE SANDBOX と提携した 仮想都市のプロジェクトが開始されたり、 大手のゲーム会社が出資する などの動きがあります。 さらに企業ブランドとのコラボ、 あるいはライブやスポーツイベントなどへの 利用が広まっていくと考えられています。 教育の分野での活用も盛んです。 海外ではスタンフォード大学の 学習コースがよく知られていますが、 2022 年には東京大学で メタバース工学部のプロジェクトが 開始されて、 仮想空間を利用した リモート授業などが行われています。 将来的には不登校といった課題も 解決されるかもしれません。 また仮想空間で コミュニケーションができるので 多くのビジネス分野での 活用が期待されています。 例えば実際に職場に出社した社員と リモートワークの社員が 同じバーチャル空間内で 会議を行ったり、 バーチャル空間内での展示会や 商談会なども実際に行われています。 他にも遠隔医療や 介護分野での利用、 行政サービスの効率化、 さらには環境問題や貧困問題、 少子高齢化対策や地方創生など 多くの社会課題の解決にも メタバースの技術が 用いられる可能性があると 考えられています。