コース: 無意識の思い込みと向き合うには

親和性バイアスを知る

コース: 無意識の思い込みと向き合うには

親和性バイアスを知る

子育てに、えこひいきは禁物で、 親は、わが子を公平に扱おうと努めますが、 誰がお気に入りかは、 当人たちでも一目瞭然です。 その原因は、親和性バイアスにあります。 親和性バイアスとは、 自分と似たところのある相手に、 親しみを感じる傾向です。 自分の青年時代と同じスポーツをする子や、 自分に似た創造性を発揮する子には、 親が抱く親近感も強くなります。 こうした心理は、職場でも働きます。 例えば、 自分の母校を卒業した部下や同僚には、 繋がりのない他校の出身者よりも、 高い評価をつけがちです。 実際の適性がどうであれ、 親近感を覚えている相手には、 無意識に評価を底上げしてしまうのです。 プロセスを標準化して相手を評価する前に、 いったん立ち止まってみましょう。 無意識の思い込みによる影響を 抑えるのに役立ちます。 全員に同一の手続きで評価を 実施することで、バイアスの影響を 減らすことができます。 標準プロセスは手間がかかりますが、 無意識の自動的な反応を意識的な行動に 変えてくれるので効果的です。 最近あなたが一緒に働く仲間を選んだ時、 選出の決め手は何でしたか。 同僚の 360 度評価を書いた時、 事実と所感のどちらが中心でしたか。 バイアスの影響を減らすことは可能です。 思考を意識し、プロセスを標準化することで 状況は誰の目にもわかるほど好転します。

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