コース: 無意識の思い込みと向き合うには

仕事に与える影響を知る

コース: 無意識の思い込みと向き合うには

仕事に与える影響を知る

わずかな偏見も、 会社に影響するのでしょうか。 答えはイエスです。 劇的に大きな影響があります。 ある共同研究で、人材の登用を 1%だけ男性に有利にする シミュレーションが開発されました。 新規採用時の男女比が同じなら、 1%の偏りがあっても、 結果はそれほど変わらないだろうと 思うかもしれませんが、均等化には、 無意識の偏見への対処が必須です。 採用、昇進、保留、退職、解雇など、 1人の社員の在職中に行われる決定は、 人材と収益に影響を与えます。 不当な決定があれば、 ネットの口コミ掲示板に、 批判的な投稿が上がります。 シミュレーションは、 こちらのページで公開され、 登用バイアスの設定を1%、5%、 10%とした結果が比較できます。 結果を見てみましょう。 わずか1%の初期設定でも、 登用のプロセスを重ねるにつれ、 差が広がっていきます。 募集要項の作成から、求人、面接、 選考、昇進、というように、 各段階で生じる登用バイアスが 積み重なっていくので、 たとえわずかな偏りでも、 キャリアに及ぼす影響は大きく、 劇的な格差になるのです。 また新しい動向として、 企業の評判や多様性への姿勢を見る、 人材側からの選別にも 着目する必要があります。 人材に選ばれる企業になるためには、 採用プロセスの各段階に 注意深く気を配ります。 既存の採用プロセスには、 どんな改善が必要ですか。 内定辞退者が、その理由として、 多様性や偏見への対策の遅れを 指摘することはできますか。 あなたが企業側なら、 人材が就職したいと思える会社にするために 何をしますか。

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