コース: チームワークの基礎

役割を分担する

コース: チームワークの基礎

役割を分担する

チームでの役割には 何がありますか。 リーダーやアイデアマン、そして 細かい仕事ができる人が 必要と考えるでしょう。 そのあとは少し複雑です。 チームに貢献する方法に関しては 様々な理論がありますが まとめると概ね次のようなものになります。 4つのカテゴリーに分けました。 1つ目は「管理」で まとめ役や長期的視野を持つ人たちです。 2つ目は「人と関わる」こと。 チームですから当然です。 3つ目は「創造性」で 新しいことの達成には重要です。 4つ目は実際の「作業」に関することです。 尚プロジェクトファイルから チームの役割リストを ダウンロードできます。 以上、4つのカテゴリーに 4つの役割を割り当てました。 「管理」のカテゴリーでは 誰かが4つの役割を 果たさなくてはなりません。 1つ目の「オーガナイザー」は 人やアイデアをまとめる人であり ものごとを整理できる人です。 2つ目は「ドライバー」で スピードと結果を推進し 期限を守れるよう時間管理する人です。 オーガナイザーとは違う タイプになります。 3つ目は「先見の明がある人」です。 公平な考え方を持ち、 周りを見渡し長期的ビジョンがある人です。 4つ目は「鼓舞する人」です。 人を育て、指導し、 より良い人間にします。 以上が4つの管理の役割です。 優れたリーダーであれば すべての役割を 一人で担っても良いでしょう。 二人から四人程度で分担しても構いません。 次は人と関わるカテゴリーの 4つの役割です。 1つ目は「ネットワーカー」です。 人と会ったり 新しい案を集めるのが好きな人です。 話好きで几帳面とは限らないものの 新しい領域を探るのが上手です。 2つ目は「サポーター」です。 静かで優しいタイプの人で 周囲の人から出たアイデアの長所を 見つける人です。 3つ目は 「ユーモアと楽しさをもたらす人」です。 これは贅沢要員ではありません。 人材派遣会社を運営している友人は この性質を持たない人は採用しません。 明るい人でなければ 採用しないのです。 楽しい職場になることは 間違いないのですが そればかりに目が行くと 詳細を見る目や 悪いことを予想する視点など チームに必要な他の性質が 欠けてしまう恐れがあります。 4つ目は落ち込んでいる人を見つけて 「思いやる人」です。 観察力に優れ 敏感な人物です。 以上が人と関わる役割です。 3つ目のカテゴリーは 創造性と問題解決です。 ここでも4つの役割があります。 1つ目は創造的な 「アイデアマン」です。 これができる人は本当に尊敬します。 全く新しいアイデアを出す人です。 2つ目は「収束的な思考者」で 案を吟味し アイデアマンが出す案から 最良なものを選択する人です。 3つ目の「反対する人」は 反対意見を述べて 深い洞察を与えます。 ベストな案は2つ目か 3つ目に出ることが多いため はじめに出た案ばかりが 採用されないようにします。 4つ目は「黒い帽子をかぶる人」 すなわち悪い予想をする人です。 黒い帽子は私の好きな エドワード・デボーノによる 思考法理論の一部です。 その理論では黒い帽子をかぶったふりをして 計画の悪い予想をする人が 必要だと言っています。 黒い帽子をかぶる人は 見た目も悪く否定的で チーム内では人気がないでしょうが とても大切な役割です。 悪い予想をできる人が必要です。 最後に作業の役割です。 1つ目は詳細を大事にして 正確にことを進められる人です。 とても重要な役割です。 2つ目は「アナライザー」で 理論や案を考えるのが 得意な人です。 複雑な問題も得意で 理解したいと思う人です。 エンジニアがこのタイプです。 3つ目は「システムを考える人」です。 すべてうまくいくように 公平な考え方を持ち 周りを見渡し システムをまとめる人です。 最後の役割は 「留まる人」です。 繰り返しの作業が得意で とても忍耐力があり 1つのタスクを何度でも やり続けることができる人です。 あまり注目されませんが 重要な役割です。 とはいうものの 16 人編成のチームは稀ですから 各自が複数の役割を担う必要があります。 プロジェクトファイルにある リスト参照をしてください。 リストを見て 自分の得意とする役割や 今のチームに欠けている役割を 考えてみましょう。 欠けている役割があれば 次の2つの選択肢から選びます。 その役割が得意でなかったり やりたくなければ チームの誰かが その役割を担う努力をします。 そうでなければ その役割を自然とこなせる 新しいメンバーを迎えたり 別の部門から借りてきましょう。

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