コース: サステナビリティの基礎:基本概念

サステナブルな未来のための3つの転換

コース: サステナビリティの基礎:基本概念

サステナブルな未来のための3つの転換

このコースの学習は以上ですが、 スタートはここからです。 サステナビリティの鍵である 変革の重要性はまだまだ言い尽くせません。 冒頭で述べたように、 サステナビリティという言葉には 静的なバランスのイメージもありますが、 その本質は動的な適応と進化であり、 私たちの環境と経済と社会の豊かさを 現在から未来へと守り続けるための 変化なのです。 現状がサステナブルでないことは 明らかですが、 ここではその元凶として、 3つのパラダイムを挙げます。 サステナビリティに向けて、 転換が必要です。 生産から消費への一方通行だった 直線経済は、廃棄をできるだけ減らして 資源の再利用と再生を軸とした 循環経済に転換しなければなりません。 過去を基準に今後を考える静的思考は、 状況の変化に適応して変化できる 動的思考と、気候変動や自然環境の 不確実性を前提とした未来思考に 転換することが必要です。 最後に、物事を個々の構成要素に 分解して理解しようとする 還元主義的な思考は、 複雑に繋がり合う1つの全体として 捉える体系的な思考に 転換しなければなりません。 サステナブルな未来への変革は、 困難にも見えますが、実現は可能です。 そのための知識や道具もあります。 必要なのは、変化を受け入れ、 古い時代のパラダイムと戦い、 サステナビリティが遠くの理想ではなく 人類共通の価値観となる未来へと 前進することです。

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