コース: サプライチェーンの基礎

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大量在庫は昔の手法で、 何か月分もの在庫を持つことが、 需要に応える力や成長力の証だと されていました。 今の時代には、 不要な在庫は重荷と考えられ、 膨大な在庫を持つことは 経営上得策でないと言われます。 巨大な倉庫を抱える企業は少なく、 それに代わって物流センターが 使われています。 2つの違いは何でしょう。 それは、倉庫が数か月分の在庫を 持つのに対し、 物流センターの在庫は 48 時間も滞留しないことです。 48時間か、場合によっては それより短い制限時間を超えて センターに滞留する商品が出ると、 ロジスティクスのミスと判定されます。 たった1日か2日なら、 なぜセンターに運んだりするのか と思うでしょう。 実は大きな意味があるのです。 まずは単純な例で考えてみましょう。 仕入先が5つ、店舗が5つあるとします。 それぞれ離れた場所にあります。 5つの仕入先から5つの店舗に 商品を運ぶには、 全部で何台トラックが必要ですか。 そう、25 台です。 仕入先1から5店舗に運ぶのに5台、 仕入先2から5店舗に運ぶ5台、 というように必要です。 25 台も必要になる上に、 それぞれの荷台もスカスカで非効率的です。 サプライチェーンとして、 これでは不合格です。 物流センターを使うと、 どうなるでしょうか。 仕入先から、満載のトラック5台が 出発します。 物流センターで積み荷を下ろすと、 所定の制限時間内に商品が分けられて、 各店舗への配送トラック5台に 積み込まれていきます。 満載のトラック5台が到着し、 そこから 48 時間以内に、 満載のトラック5台が出発します。 店には必要な商品が届き、 配送に無駄がなく、 物資の流れも効率的で、 理想的なサプライチェーンです。 店舗数が 3,000 近い 大手チェーンであっても、 25 から 50 という 少ない物流センターで 配送をこなしています。 倉庫も一部残ってはいますが、 近年は保管以外の役割も担っています。 配送品を揃え、 梱包してラベルを貼る役割です。 何万もの宛先に商品を速く 正確に揃えるのは、 アマゾンの得意技です。 同社の倉庫には、毎日膨大な数の 商品が出入りしています。 大量の品を収納して保管場所を把握し、 注文品を集める最短経路を割り出し、 梱包してラベルを貼り、 当日や翌日に発送することが、…

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