コース: サプライチェーンの基礎

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製品を輸送する

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長期旅行でよく使う交通手段はありますか。 飛行機という人もいれば、 鉄道や車という人もいるでしょう。 客船を選ぶ人もいるかもしれません。 選ぶ基準も乗り心地やコストなど それぞれです。 また、飛行機を選ぶ人も、空港までや 空港からの交通手段は 別に考える必要があります。 では、日帰りでも行ける近場の 観光地を訪ねたり、 職場まで毎日往復したりする場合の 交通手段はどうでしょうか。 この場合、鉄道、自動車、場所によっては 連絡船などが選択肢になるでしょう。 徒歩や自転車で行くこともあるでしょう。 私たちには、状況に応じて 最適な交通手段を選ぶ感覚が 備わっているようです。 それでは、貨物に最適な 輸送手段はどうでしょうか。 ロジスティクスの世界では、 主に4つの輸送モードを検討します。 トラック輸送、鉄道輸送、 航空輸送、船舶輸送です。 北米なら、国内向けの貨物は トラック輸送か鉄道輸送です。 鉄道輸送は安価で、 重くかさばる不急の物資を 運ぶのに適していますが、 時間どおりに運行できないこともあります。 また、硬い線路と車輪で 長距離を移動すると、 積み荷が振動してダメージを 受ける恐れもあるため、 梱包に工夫が必要です。 トラック輸送の特長は速さで、 4つの輸送モードの中では 航空輸送に次いで2番目です。 業者の数も多く、競争が激しいため、 速さと信頼性は常に向上しています。 問題はコストです。 鉄道よりかなり割高である上に、 燃料価格の変動による影響も 受けやすいのがトラック輸送です。 海外への輸送の場合は、 船舶輸送と航空輸送の 2つが選択肢でしょう。 両者の最大の違いは、 スピードとコストです。 船舶輸送が遅くて安いのに対し、 航空輸送は速くてコストもかさみます。 急ぎであれば航空輸送一択ですが、 船舶輸送を考えるなら船賃以外の コストにも注意が必要です。 長い船旅をするコンテナは、 海上の熱や湿気や塩気に長くさらされます。 輸送中の盗難や損傷の危険性も 高くなります。 到着まで時間がかかるため、 在庫も多めに確保しなければなりません。 一般には、重量あたりの価格が高い貨物は 航空輸送向きだと言われます。 重量当たりの価格が高い貨物といえば、 貴金属、世界的な美術品、 競走馬などがそうですが、 これらはどれもファーストクラスの 航空便で運ばれています。…

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