コース: サプライチェーンの基礎

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製品のパッケージング

製品のパッケージング

小売店には、見栄えのする瓶や カラフルな箱など、 さまざまな素材と形の容器が並んでいます。 これらが運ばれて並ぶまでの過程は、 精密なパズルに似ています。 スーパーの棚に並んでいる 多くの商品は、どうやってそこに 収められたのでしょうか。 魔法でしょうか。 飛び抜けて優秀な品出し係の 活躍のおかげでしょうか。 ストアマネージャーの商品計画でしょうか。 秘密はもっと複雑で 地道な取り組みにあります。 ただ、その地道な取り組みも、 詳しい話を知ると面白いものです。 パッケージ商品の種類を、 何でもいいので挙げてください。 水、ビール、ワイン、シリアル、 パスタ、ヨーグルト。 普段買っている商品の包装や 容器はどうですか。 多くの場合、他社の製品に使われる包装や 容器とほとんど変わりません。 なぜ画一的なのか、 もっと独創的なデザインを、 などと願ったとしても、 製品が店頭の棚に収まらないと 困るからです。 店が置いてくれるとしても、 スペースに合う棚は従来とは 違う位置になり、 客の目には止まらないでしょう。 そんなわけで、規格に沿った商品が 多種多様に集まると、 店はこれらを棚に配置していきます。 スーパーも大型ディスカウント店も、 棚がいっぱいなのは、 商品の配置を最適化する プラノグラムのおかげです。 棚割システムとも呼ばれます。 棚を隙間なく活用し、 売れ筋を目線の高さに置くには、 多くの手間がかかっています。 よく行く小売チェーンの 別々な店舗に行って、さまざまな売場の棚を 比較してみましょう。例えば、 同じ薬局チェーンの頭痛薬の棚を、 2つの店でじっくり観察してみてください。 写真撮影までは無理でも、 2つの店の頭痛薬の並べ方は、 判で捺したように似ていると思います。 店内の売場配置は違うかもしれませんが、 プラノグラムは一致します。 棚に並ぶ前の商品は、 梱包の仕方に、さらなる工夫が 施されています。 商品は、大箱にまとめて 隙間なく入っています。 ガラス瓶に入った調味料などには、 ぶつかり合わないよう、 段ボールの仕切りが入っています。 多くの箱をトラックに積み下ろしするのは 時間がかかるので、 パレットにまとめて運ぶ方法が 考案されました。 パレットへの載せ方も要注意です。 パレットからはみ出る大きな箱や、 小さい箱、規格外の箱で、…

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