コース: サプライチェーンの基礎

今すぐコースを受講しましょう

今すぐ登録して、23,200件以上登録されている、業界エキスパート指導のコースを受講しましょう。

仕入先との良好な関係を築く

仕入先との良好な関係を築く

買い手と仕入先のやりとりが、 「これをすぐ届けて」、 「お持ちしました」、 「どうも。次もよろしく」だけで終わると、 そこにはあまり真心が感じられませんね。 助け合って、相手のニーズを 理解しているとも思えません。 現代のサプライチェーンで成功する企業は、 仕入先との関係も 人間関係のように扱っています。 お互いを大切な相手として ニーズを伝え合っています。 一方は、高品質の部品を 一定の日時に必要とし、 もう一方は、注文の詳細や 期日の設定を必要としています。 双方が無理のない希望をすり合わせ、 妥当な予定を決めています。 優れた買い手と仕入先は相手を見ています。 仕入先は製品が どう活用されているかを確認し、 買い手は、部品作りに必要な 工程を理解しようとします。 相手を知れば、最適な依頼の仕方がわかり、 何を変えれば相手が 仕事をしやすくなるかもわかるので、 計画作りや新たな発想の助けになります。 優れた買い手と仕入先は、 互いの満足度も伝え合います。 買い手は、仕入先への評価を スコアカードで伝え、 満足している部分や向上が 望まれる部分について説明しています。 夫婦や友人同士の関係には不向きですが、 それぞれ多くの従業員を抱える 会社同士の関係には、 満足度や要望をスコアカードで伝え、 今後の需要について話し合う アプローチが効果を発揮します。 今の話にも関係しますが、 買い手と仕入先は技術開発でも協力します。 複雑な機器を新たに開発するには、 設計やマーケティングや サプライチェーンの連携が必要となります。 また、買い手と仕入先は 独占的な関係ではありません。 買い手や仕入先を複数持っておくことは、 事業の安定につながり、また、 業種への理解を広げます。 さらに、複数の仕入先と取引や連携を することで、各社の競争と実力アップを 促すことにつながります。 買い手にも、改善に役立つ さまざまな案が集まります。 買い手が仕入先と深くつきあうほど、 相手の仕事に込められた真心を 感じ取れるようになります。 部品作りに従事する企業の仕事、 製造、納品、開発の現場における 人々の苦労はもちろん、 自社のニーズに応じた変更を 厭わない姿勢などを知ると、 仕入先の成長も望むようになります。 相手が成長すれば、 サプライチェーンも強くなります。

目次