コース: 統計学の基礎:確率

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確率の代表例

確率の代表例

確率にもさまざまな種類がありますが、 すべてに共通する単純なルールもあります。 例として、コイントスと 天気の2つを考えていきましょう。 コインは、結果の確率が均等です。 表と裏という2種類の結果がありますが、 確率はどちらも 50%です。 天気の確率は配分が異なります。 話を単純化するために、 雨が降る、降らない、という 2種類の結果に絞りましょう。 確率は地域によってさまざまですが、 結果が五分五分であることは稀です。 例えば、ロサンゼルスの これまでのデータによれば、 1日の中で雨が降る確率は7%です。 雨が降らない確率が 93% ということになるので、 均等とはほど遠い配分です。 降らない見込みがはるかに優勢なのです。 ロンドンの場合、 雨が降る確率は 29%です。 雨が降らない確率が 71%ですから、 ロサンゼルスとは異なるものの、 やはり均等ではありません。 確率の配分が均等になるものとしては、 コインの裏表、サイコロの目、 トランプの札、くじ引きなどが 挙げられます。 確率の配分が異なる場面は、天気のほかにも 科学、医療、スポーツ、ビジネスなど、 現実の活動や環境に多く見られます。 このような状況では、結果に多くの変数が 関係しているのが一般的で、 コインの2面、 サイコロの6面というように、 1種類の変数だけが均等な確率で 決定される状況とは対照的です。 ただし、両者には とても重要な共通点があります。 それぞれの結果が出る確率を合計すると、 必ず 100%になるということです。 この合計のことを、標本空間といいます。 まとめると、起こりうるすべての結果の 確率の合計は、必ず 100%になります。 場合によって、起こりうる結果の確率が すべて等しいこともあれば、 ある結果が出る確率が、 ほかの結果が出る確率より 高いこともあります。 ただ、どんな場合であっても、 ある結果の確率が0%を下回ったり 100%を超えたりすることは、 絶対にありません。

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