コース: 統計学の基礎:確率

今すぐコースを受講しましょう

今すぐ登録して、23,200件以上登録されている、業界エキスパート指導のコースを受講しましょう。

確率の意味

確率の意味

不確実なものごとには、 確率がつきものです。 今日の降水確率は? サイコロを振ったら 4が出る確率は? 予約した飛行機が定時に 出発する確率は?など、 本当にさまざまな場面で、 何かが起こる確率が問われます。 さまざまな決定を下す時も、 確率が考慮されています。 ところで、確率とは何でしょうか。 コイントスで表が出る確率が 50%であることは誰もが知っていますが、 どのように計算しているかわかりますか。 使うのは、こんな公式です。 割られる数に、求める結果の数を入れ、 割る数に、起こりうる すべての結果の数を入れます。 コイントスの例なら、 表が出るという1つの結果を、 表と裏という2つの結果で割ると、 0.5、すなわち 50%になります。 1組のトランプから1枚抜いて クイーンが出る確率を知りたいなら、 1組に含まれるクイーンの枚数、 すなわち4を、すべての枚数である 52 で割ればいいわけです。 これは約 0.077 になるので、 7.7%です。 コインやトランプは、 古典的確率と呼ばれる確率の例です。 コインは2面、 トランプは 52 枚というように、 起こりうる結果の総数が決まっていて、 それぞれの結果の起こりやすさに 違いがないからです。 コインを投げて、表が出る確率と、 裏が出る確率は同じです。 トランプで、ハートの2を引く確率と、 ダイヤの9を引く確率も同じです。 これとは別に、 経験的確率というものもあります。 経験的データ、または履歴データと呼ばれる 数字に基づいて出される確率です。 例えば、あるバスケ選手が、 今季の開幕からフリースローを 60 本投げているとします。 このうち 48 本は成功し、 12 本は失敗しました。 以上から、この選手がフリースローを 成功させる経験的確率は 80%となります。 ならばこの選手は、次の試合でも 5本に4本はフリースローを 成功させるはず、 とするのは非科学的であり、 あくまでも推測として捉えるべき数字です。 この種の確率は、スポーツの試合や シーズンの予想で誰もが引き合いに 出しているものですが、 科学的に厳密なものではないということを、 皆さんも理解できるでしょう。 区別が必要なもう1つの確率が、 主観的確率です。 統計に基づかない、個人の信念を 根拠とする確率のことです。 例えば、「わが社は 年内に…

目次