パーセンタイルについて

アメリカの大学院に入学するには、 特別な共通テストの受験が必要です。 テストの種類は学部によりますが、 成績表にある「98パーセンタイル」 といった数字は、 何を意味しているのでしょうか。 これは、あなたのスコアが 全受験者の上位２％だったという意味で、 いい成績です。 では別の例を見てみましょう。 米国における 2018 年の 年収統計によると、 年間25万ドルの収入があった人は、 95パーセンタイルと報告されています。 上位５％です。 同じ年に、収入が６万３千ドルだった人は、 50パーセンタイルとなっています。 つまり、米国の成人の 50％は、 年収がこれより多かったのです。 ですから、ここが中央値ともいえます。 パーセンタイルは理解しやすい指標ですが、 どのように求めるのでしょうか。 一般に通用する計算方法は 複数あるのですが、 その中でも使いやすい方法を 紹介しましょう。 ある試験のスコアが、 全部で20件あるとします。 この中で、スコアが 85％だった受験者の パーセンタイル順位を求めましょう。 少し紛らわしいですが、 スコアが 85％であるからといって、 パーセンタイル順位が 85 とは限りません。 計算方法は次のとおりです。 まず、値の総数があり、この例では、 集まっている試験の スコアの総数である 20 です。 次に、この受験者の 85％より 下位にあるスコアの数を調べます。 85％というスコアは２件あります。 この２件と、85％より 上位だったスコアを除外します。 すると、６件のスコアが 85％に 届かなかったことがわかります。 この数字を公式に当てはめます。 すると、計算の結果は 32.5 となります。 パーセンタイルでは、 小数点未満を切り捨てるのがルールなので、 この試験でスコアが 85％だった 受験者のパーセンタイル順位は、 32 となります。 では、100％のスコアを取った １人についてはどうでしょうか。 先ほどと同じ計算式に従って、 値の総数を20とします。 このうち、スコアが 100％に 届かなかった値の数は 19 です。 計算すると 97.5 となり、 この受験者のパーセンタイル順位は 97 です。 最高点なのに 100 にならないのは、 納得がいきませんか。 上位０％を意味する 100 パーセンタイルは、…