コース: SQL 基本講座

データ型を変換する

テーブルのデータは 型によって性質が違います。 型の異なるデータを まとめて処理したいとき、 データの型を変換する必要があります。 データを変換するには、 CAST 関数や CONVERT 関数を 使います。 このレッスンでは、 前のレッスンで作ったテーブルと データを使います。 出来ていなければ、 サンプルの SQL 文を実行してください。 データベースを右クリックして、 「新しいクエリ」を作ります。 サンプルの SQL 文を貼り付けます。 最初の SQL 文は、 StudentName が Peter の Record を選択しています。 SQL 文を選択して実行します。 Peter の Record は 5です。 次の SQL 文は、同じように Student テーブルから Peter の Record を 呼び出していますが、 Record の値を2で割って 表示しようとしています。 SQL 文を選択して実行します。 Peter の Record は5だったので、 2で割ると 2.5 のはずです。 しかし、Record の型は整数なので、 割り算をしても 小数点以下が反映されません。 次の SQL 文を見てください。 次の SQL 文では、 テーブルから取ってきた Record の値を AS を使って real 型に変換しています。 その後で2で割る計算をします。 SQL 文を選択して実行します。 2.5 という結果が得られました。 次の SQL 文は、 文字に関するサンプルです。 Student テーブルから StudentName を取ってきて、 その前に「名前は」という文字を 付けようとしています。 SQL 文を選択して実行します。 このような結果になりました。 次の SQL 文で、 Student テーブルから Birthday を取ってきて、 前に文字をつなごうとしています。 SQL 文を選択して実行します。 エラーになりました。 これは、Birthday の型が 文字ではないので、 文字とつなぐことができないのです。 次の SQL 文を見てください。 この SQL 文では、 Birthday を取ってきますが、 AS を使って 文字に変換しています。 SQL 文を選択して実行します。 型が文字列になったので、 文字とつなぐことができました。 文字列への変換は CONVERT 関数を使うこともできます。 CONVERT 関数を使うときは、 括弧で挟んで 前に変換したい型を書き、 カンマの後ろに別の名前を書きます。 SQL 文を選択して実行します。 同じ結果が得られました。 このように、型が異なるデータを まとめて扱いたいときは、 CAST 関数や CONVERT 関数を使って 型を変換して処理することができます。 型の性質に合わせてデータを取り扱う方法を 身につけましょう。

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