コース: SOLIDWORKS 2023基本講座:アセンブリと図面

仮想部品を活用する

アセンブリ内で パーツの編集を行う際に 様々な方法がありますが、 その編集を行うたびに パーツファイルの保存や 別パーツへの保存などが生じます。 仮想構成部品にすることにより 不要なパーツの更新や構成を 避けることができます。 今回は Chapter_02 フォルダーの 04-Virtual を使用します。 ここでは、このパーツを 仮想構成部品に変更してみます。 では、右クリックし ショートカットメニューから 「仮想化」を選択します。 ダイアログボックスが表示されるので、 OK ボタンをクリックします。 ここでフィーチャーマネージャーを 確認すると、 パーツ名が変更されていることが わかります。 では、変更を適用します。 今回はこのパーツの長さを変更します。 では、ダブルクリックします。 寸法が表示されるので、 この 250 をダブルクリックします。 今回は 350 に変更してみます。 「再構築」ボタンをクリックして 変更を適用します。 このように変更することができました。 今回は元のパーツを 更新したわけでも 新たにファイルとして 保存したわけでもなく このアセンブリ内で パーツを変更しました。 確認のため、元のパーツを 挿入してみます。 「構成部品の挿入」を選択し Parts フォルダー> Jack フォルダー そして、Jack-02 を選択します。 「開く」ボタンをクリックして 画面上、任意の位置に配置します。 確認のため、ダブルクリックすると、 このように 250 のまま 変更されていないことがわかります。 元のパーツに影響を与えずに パーツを変更することも可能です。 今回は配置されているパーツを 仮想化しましたが、 挿入時に仮想構成部品として 挿入することも可能です。 その場合は 「構成部品の挿入」を選択し Parts フォルダー> Jack フォルダーの Jack-02 を選択します。 「開く」ボタンをクリックします。 ここでプロパティマネージャーの 「仮想化」にチェックを付けます。 では、任意の位置をクリックして 配置します。 ダイアログボックスが表示されるので、 OK をクリックします。 フィーチャーマネージャーを確認すると、 異なるパーツ名であることがわかります。 では、このパーツを変更してみます。 ダブルクリックして この寸法を 150 に変更してみます。 「再構築」ボタンをクリックして 変更を適用すると、 このパーツのみが 変更されていることがわかります。 このように最初から 仮想構成部品として挿入することも 可能です。 ただし、仮想構成部品は このアセンブリファイル内のみに 保存されるため、 独立したパーツファイルではありません。 ですので、変更が完了した際には 改めてパーツファイルとして 保存するようにしましょう。 その場合は、パーツを右クリックし ショートカットメニューから 「部品を保存」を選択します。 すると、このように ダイアログボックスが表示されます。 ここでファイル名を 指定することができます。 今回は Jack- 02 の後に 350 と入力します。 「元のパス」を選択することで 元のパーツファイルと 同じフォルダーに保存することができます。 OK ボタンをクリックして 実行します。 フィーチャーマネージャーを確認すると、 このようにパーツ名が 変更されていることがわかります。 では、挿入して確認してみます。 「構成部品の挿入」を選択し Parts フォルダー> Jack フォルダー、 そして、ここに先ほど保存したファイルが あることがわかります。 では、Jack-02−350 を選択し 「開く」ボタンをクリックします。 任意の位置に配置します。 仮想構成部品を使用することにより ファイルのことを考えずに パーツの変更を素早く行うことが できます。 トップダウンでモデリングを 進める場合に とても効果的です。 そしてパーツの上書きなどのミスや 不要なファイルの作成などを 避けることもできるので、 うまく活用してみてください。

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