コース: SOLIDWORKS 2023基本講座:アセンブリと図面

マルチボディのポイントを抑える

マルチボディを使用したモデリングでは 複数のボディを扱います。 そのため、どのボディを 対象とするかを しっかりと管理する必要があります。 今回は Chapter_04 フォルダーの 02-Combine を使用します。 まずフィーチャーマネージャーから 確認します。 ソリッドボディを展開すると、 このように シェルにより構成されるボディと 押し出しにより構成されるボディの 2つが存在します。 そして2つのスケッチが 作成されています。 ここではまず 押し出しカットから確認します。 ではコマンドを実行し、 スケッチを選択します。 今回は押し出しの状態で 「全貫通」を選択します。 そしてここに 「フィーチャーのスコープ」 と表示されています。 複数のボディが存在する際に 表示されるオプションです。 つまりカットの対象を選択する必要がある ということです。 「すべてのボディ」は文字通り すべてがカットされます。 「選択ボディ」は ユーザーが選択します。 「自動選択」は システムが判断します。 では今回は 「選択ボディ」にチェックをつけ、 「自動選択」のチェックを外します。 このリストで対象を選択します。 ではこのシェルを選択してみます。 OK をクリックすると、 このようにシェルのみが カットされていることがわかります。 これはボスベースコマンドでも 言えることです。 では「押し出しボス/ベース」を 実行します。 スケッチを選択し、 押し出しの状態では 「端サーフェス指定」を選択します。 そしてこの上面を選択します。 結果のマージにチェックをつける場合、 どのボディとマージするかを 指定する必要があります。 「フィーチャーのスコープ」で 先ほどと同じように 「選択ボディ」にチェックをつけ、 「自動選択」のチェックを外します。 今回もシェルを選択してみます。 OK をクリックすると、 このようにシェルと マージされたことがわかります。 ここでフィーチャー編集を 実行します。 「押し出し2」を選択し、 「フィーチャー編集」を選択します。 このリストでは複数のフィーチャーを 選択することができます。 今回は この押し出しも追加してみます。 OK をクリックすると、 このようにすべてが結合され、 ボディがひとつになります。 このようにマルチボディ環境化では フィーチャーを追加する際に どのボディかを選択する必要があります。 自動選択では 思い通りにならないこともあるので 自身でしっかりと 制御するようにしましょう。

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