コース: 営業職のためのストーリーテリング2:優秀なセールスが語るストーリーとは

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危急時に顧客の味方になる

危急時に顧客の味方になる

ビジネスに対立はつきものです。 自社と顧客の主張が対立した時、 あなたがどちらの味方になるかは、 顧客の関心事です。 もちろん、顧客のために 毎回折れる必要はありません。 そんな営業は、ひそかに見下されます。 けれど、顧客側に立たない営業も いずれ見放されます。 必要な時は顧客側に立てることを、 ストーリーで印象付けましょう。 2012年に、ゼロックスと顧客である 銀行の対立が起きました。 複写機とプリンター、用紙を供給する 5年契約の途中で、 銀行が、コスト削減のため 印刷枚数を削減したいと相談しました。 問題は、そうすると ゼロックスの減収になることでした。 同社は、契約が終了してから対応したいと 答えました。 すると、当然の成り行きとして、 銀行側が、独自に削減策を編み出しました。 印刷枚数は25%減りましたが、 ゼロックスはこれに対し、 印刷枚数が規定を下回った場合は 1枚当たりの料金を引き上げるという 契約条項を適用しました。 これには銀行も反発し、 値上げを拒否するとともに、 契約自体の解消を示唆しました。 全面対決の構図で、 営業担当者は板挟みになりました。 担当者は、規定の支払いを 顧客に求めるべきでしょうか。 それとも、本社に見直しを かけあうべきでしょうか。 当時、ゼロックスでこの問いに直面した エリックは、双方との面談や調査を重ねて、 ある事実を突き止めました。 ゼロックスはすでに、印刷枚数を 大幅に削減する新技術を、 新規の顧客に提供していたのです。 銀行が要請していたような技術です。 ゼロックスがこの技術を銀行に 提供しなかったのは、 契約の途中だったからでした。 エリックが上層部を説得した結果、 ゼロックスは値上げを撤回し、 減収を受け入れることになり、 その一方で、得意先との関係性は 大きく好転しました。 危急時は顧客の味方になってくれる営業、 という信頼感につながる ストーリーの例です。

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