コース: プロジェクトマネジメントの基礎:チーム

チームに迎える人材を決める

コース: プロジェクトマネジメントの基礎:チーム

チームに迎える人材を決める

プロジェクトの成功は ひとつのことに左右されます。 すなわち、あなたが作るチームです。 例え、あなたが最終的な決定を 下す立場ではなくても、できる限り チーム編成に取り組むのが賢明です。 ここではチーム編成での 注意点を説明します。 1つ目に、4つのスタイルを バランスよく組み合わせてください。 行動型、社交型、計画型、分析型です。 全てのタイプがチームにいるのが 理想的です。 チームが維持され優れた結果を出すのは、 各自が働きやすい方法で 貢献してくれるからです。 働きやすい方法ではなくても 良い結果を出す人は沢山いますが、 生産性は各自が満足できるような 工夫から生まれます。 働き方の異なる人を集めてチームを 作ることは優れた成功戦略です。 2つ目に、技術的な知識と経営に関する 知識を持っている人の組み合わせは、 成功に欠かせません。 あなたは経営面や技術面で優れているから プロジェクトマネージャーに 昇格したのでしょう。 あなたは一定のニーズを 満たすことができるはずです。 しかし、技術的にも経営的にも 問題が生じた時、 無事に乗り越えられますか。 製品を正確に作れる専門知識を持つ人を チームに迎えることで、顧客の要件を 満たすことに集中できるでしょう。 3つ目に、適切な人選です。 つまり顧客や上層部、同僚との人間関係を 良好に保つことができる人を 見つけることです。 プロジェクトの成功は人間関係に 左右される場合が多く、プロジェクトを 進めていく上でチームや顧客との よい信頼関係が土台にあると、 成功する確率は非常に高くなります。 プロジェクト内に 良好な人間関係があれば、 何事もやりやすいはずです。 そのため、よい人間関係を保てる人が チームにいることは大切です。 4つ目に、全体の動きを 読み取れる人がいるとよいでしょう。 大人数のチームを管理したり、 大規模なグループの経営過程を 変更する際に助かります。 その場合、数百名もの顧客担当者に、 変更は用意周到で首尾一貫していると 説得する必要があるでしょう。 全体の動きを読み取れる人がいると、 変化による混乱にも対処でき、 目標に向けた道筋を示せます。 チーム編成で最後に注意することは、 リーダーシップです。 プロジェクトマネージャーである あなたがチームのリーダーですが、 すべてに目が行き届くとは限らないので、 あなたにはない技術的な知識を持つ人が 技術的な指導をする必要も出てきます。 大規模で複雑なプロジェクトでは、 大人数で取り組むため、 あなた1人では目が行き届きません。 どこにリーダーシップが必要で、 誰がそれに適しているかよく考えることは 時間の無駄ではありません。 以上を考慮して、時間をかけて よく検討したうえでチームを 編成することが大切です。 マネジメントを 30 年経験した私も、 完璧なチームは見たことがありません。 ですから時間をかけてよく検討し、 チーム編成をすることは 成功への大きな要素です。

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