コース: プロジェクトマネジメントの基礎:チーム

チームを率いる

プロジェクトマネージャーの 責任はたくさんあります。 プロジェクト管理の 専門家であることに加えて、 プロジェクトの製品を熟知した存在であり、 顧客の事業や目標を理解し、 運営委員会に報告する情報を 上司に渡して、チーム全体を牽引します。 大変です。 チームとうまく仕事ができれば、 義務のひとつであるチームリーダーとしての 負担を軽くすることができます。 プロジェクトマネージャーは チームの人間関係や雰囲気、 仕事の速度に大きな影響力を持っています。 チームリーダーとして チームによい影響を与えるためには、 チームが機能しない原因を考慮し、 それを避けることが必要です。 チームが機能しない主な原因は、 信頼不足、対立への恐れ、 コミットメント不足、 結果への無頓着さがあります。 このような状況を避ける方法を紹介します。 チーム間の信頼不足の原因は通常、 2つあります。 過去の嫌な経験と、誤解または 取り組み方への異なる見解です。 ここでは元米国大統領 エイブラハム・ リンカーンの 「あの人は気に入らない、だからこそ もっと良く知る必要がある」 という言葉がよく当てはまります。 素晴らしいアドバイスです。 よく話し合う以外に信頼関係を 良くする解決策はありません。 各自の強みや弱み、 お互いがどのように助け合えるか という話し合いを促してください。 相互理解と顧客を知ることが 信頼関係を築くうえで最も効果的です。 対立を恐れるとチームは機能しません。 チーム規範として、協議を行うことに 合意しておきましょう。 時には熱心な協議も必要なので、 進め方も事前に合意しておくことで、 対立しても大丈夫だと納得してもらいます。 実際のところ、ほとんどの人は対立を 避けるようとするものですが、 問題解決のためには対立も 大切であると認識することが重要です。 健全な対立はどのプロジェクトにも 見られるものです。 コミットメント不足もチームには打撃です。 原因は主に3つ考えられます。 プロジェクトにおける 自分の役割を理解していない場合、 組織にとってのプロジェクトの価値が 理解できない場合、またはその目的や 目標が非現実的であると 考えている場合です。 よく話し合い、 こうした見方を理解してあげます。 問題点や懸念を真剣に受け止めてください。 その人の役割を明確にした上で プロジェクトの成果と結び付けましょう。 そしてその成果と期待をわかりやすく 細かく分けて、しっかりと成果を 出せるように手助けをしてください。 最後に、結果に無頓着な人もいます。 熟考の末に立てられた計画と 明確なタスクがあれば、その人が 生み出すべき価値ある物を少しずつ 作っていくことができます。 達成すべきプロジェクトがあったとき、 プロジェクトマネージャーとして チームを気遣い、 正面から問題に取り組めば、 チームとともに困難な状況を乗り越え、 プロジェクトを成功に 導くことができるでしょう。

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