コース: プロジェクトマネジメントの基礎

最終報告書を準備する

最終報告者は 最後の進捗レポートに当たります。 プロジェクトの結果を 簡潔に知らせるためのもので 実施内容とその方法、 成果が記載されています。 報告書を書く時は結論、 プロジェクトの概要、 そしてプロジェクトの成果の 順にまとめます。 概要には需要なポイントを書きます。 目標は達成できたか。 期限と予算は守られたか。 守られなかった場合はなぜか。 次に大幅な変更点や問題点、 学んだ教訓やリスクなど、 共有したい情報を含めます。 例えばスコープ記述書の内容で 完了できなかったものがあれば それを明らかにします。 リスクについては対処方法と その結果を記します。 また、リスク管理計画の段階で 予測できなかったリスクを示せば それを次回のプロジェクトに 盛り込めます。 プロジェクト管理手法の有効性に 関する見解も含めましょう。 うまくいった点と今後の改善点を 記録しておけば 他のプロジェクトに 役立てることができます。 最後にプロジェクト全体の最終的なコストと 完了日を記載します。 関係者によっては 比率の最も大きいコストやコスト差異や 投資回収率、その他の財務指標などを 含めると効果的です。 プロジェクトが異常に早く終わったり 遅れた場合は 予定していた期限との差や その理由も書きます。 そうすれば次回はもっと現実的な予定を 立てることができます。 プロジェクトの情報は 必ず保管してください。 情報を電子形式で保管すると 簡単に検索できます。 例えばプロジェクトのファイルを ネットワークドライブやデータベース、 文書管理システムなど 社内で利用可能なシステムに保管します。 最終報告書を作成し、 プロジェクトの情報を保管したら 次は終結作業に移ります。

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