コース: プロジェクトマネジメントの基礎

クリティカルパスを理解する

クリティカルパスとは プロジェクトで所用期間が 最も長い一連の作業のことです。 これはとても重要です。 ここでの遅れはプロジェクト終了日の 遅れに直結するからです。 クリティカルパスを 縮める方法が見つかれば スケジュールも短縮することができます。 クリティカルな作業とは スラック、つまり 緩みを持てない作業のことです。 スラックはフロートとも呼ばれます。 これらの作業には移動できる余地がなく、 動かすとスケジュールに 影響が生じます。 例えば機器の設置の作業は 順に行う必要があり スラックがありません。 このような作業に遅れが生じると プロジェクト終了日が 後ろにずれてしまいます。 逆にスラックがある作業は 開始日をずらしても その後の作業に影響しません。 例えば客室への テクノロジーの導入作業は 数週間遅れてもプロジェクト終了日には 影響しません。 作業にスラックがあるか 確認する方法を見てみましょう。 作業には実際に 実行可能な開始日と 終了日が2組あります。 1組は他の作業との依存関係に 基づいて、その作業を開始、 または終了できる最も早い日付です。 例えばこの要件の指定は 最も早くて 10 月3日に開始し、 10 月 14 日に終了できます。 またその後の作業を遅延させることなく 作業を最も遅く 開始・終了できる日付も 考えられます。 この作業の場合は 11 月 24 日と 12 月7日です。 この場合数週間のスラックがあるため クリティカルパス上にはありません。 一方この2組の日付が 同じ場合はスラックはありません。 この配線は クリティカルパス上にあります。 尚、自分でこのような計算を する必要はありません。 クリティカルパスを自動的に 識別するスケジュール作成ツールがあります。 クリティカルパスはスケジュール通りに 進めたいときはもちろん 期間を短縮したいときにも 役立ちます。

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