コース: プロジェクトマネジメントの基礎

品質計画を作成する

プロジェクトの計画時は 成果物や最終的な製品について 関係者が望む品質を 考慮する必要があります。 求められる品質を 達成するためには 品質管理計画を立てます。 プロジェクトの品質とは 顧客の要求事項を満たし、 期限と予算を守って 実行することです。 成果物や製品を作るプロジェクトでは それらが仕様に沿っているかどうかも 品質に当たります。 品質管理計画の要点は 3つあります。 1つ目は成果物の品質基準を 明確にすることです。 例えば製品の品質について サイズの許容範囲や 許容される不良品の 割合などを決めます。 会議場プロジェクトなら ネットワークの品質の基準として 99.9% 以上の 稼働率などと設定します。 設定した品質基準を 満たすことが目的になります。 基準を下回る品質は当然 好ましくありません。 顧客は満足せず 追加作業を要求したり 支払いを拒絶したりする 危険性があります。 意外かもしれませんが 必要以上に高い品質も好ましくありません。 期間の延長や コストの増加など他の部分に 悪影響があるからです。 2つ目のポイントは 品質保証計画の作成です。 つまり品質基準を満たしていることを 実証する方法を決めます。 例えば生産ラインで 製造された製品を スポットチェックして 不良品の数を統計的に割り出します。 会議場の場合は一定期間内の 稼働率を計算することなどが考えられます。 また不良品がでないように 計画することもできます。 例えば製造しやすいように シンプルなデザインを採用すれば 不良品の数を減らすことができます。 3つ目は品質管理方法の 計画です。 つまり品質の監視方法と 測定方法を決めます。 検査にはレビューやウォークスルー、 監査など様々な呼び方があります。 結果を調査、または測定して 基準を満たしているか確認します。 計測的な改善は品質管理において重要です。 問題が見つかった場合は 問題を分析し、 回避方法、または少なくとも 発生頻度を抑える方法を考えます。 例えばこの魚の骨のような 形の図は特性要因図と呼ばれ 問題を引き起こす可能性のある要因を 特定することができます。 要因がわかれば 問題の回避方法も見つけやすくなります。 もう1つの方法は パレート図です。 これは各要因から生じる 不良品の数を示したものです。 要因ごとに不良品の数が 示されるため 最も多くの不良品を作り出している 原因から対処できます。 品質管理計画を作成することで品質の目標を 確実に達成できるようになります。

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