コース: プロジェクトマネジメントの基礎

リスクマネジメント計画を作成する

コース: プロジェクトマネジメントの基礎

リスクマネジメント計画を作成する

リスク管理計画は 発生する可能性があるリスクに 備えるためのものです。 リスクが現実のものになった際の 対応方法をあらかじめ決めておくことで 情報に基づく堅実な 意思決定が可能になります。 最初のステップでリスクを特定したら 次のステップでは それぞれのリスクを分析します。 リスクの分析は2つの点に 要約できます。 まずリスクが発生する 可能性を確認します。 例えば最新のテクノロジーには 問題が多いので リスクが発生する可能性が 高くなります。 次にリスクが発生した場合に どの程度影響があるのか確認します。 新しいテクノロジーの信頼性には 機能に問題があると 会議場で開催される会議に 大きな影響がでます。 リスクの特定に 協力してくれた人に 可能性と影響についても 評価してもらいます。 すべてのリスクを分析したら 優先度を評価し、 どのリスクを管理するかを決めます。 例えば発生の可能性、 または影響を 低・中・高のように分類し、 中か高のリスクを対象にします。 リスク管理計画の次のステップでは リスクへの対応方法を決定します。 いくつかの対応方法を 紹介します。 最も簡単な方法は 単純に結果を受け入れることです。 これは可能性や影響が低いリスクに 適しています。 重要性が低いリスクには 緊急時対応資金を使って 対処することもできます。 リスクを回避する方法もあります。 リスクがある部分を スコープから外したり スケジュールに余裕を持たせて 機器の交換などの事態に 対応できるようにしておきます。 リスクの軽減とはリスクの 影響を抑えることです。 例えばプロトタイプを作成して 早い段階で機能を確認しておきます。 リスク転嫁とはリスクを 別の人に渡すことです。 保険をかけることと 似ています。 対応が過剰にならないように 注意しましょう。 延滞料が 500 ドルの場合に 5000 ドルもかけて遅延を 防ぐ必要はありません。 最後のステップでは リスクを監視し、 対応するかどうか 評価する方法を定義します。 管理対象の各リスクの 情報をまとめて リスクログを作成します。 リスクログにはリスクに関する計画や リスクの説明、 リスクを引き起こす事象、 または状況、 対応方法、リスクを監視する担当者、 対応をとった場合に予想される結果などを 簡単にまとめます。 リスク管理計画は プロジェクト計画の一部です。 プロジェクトが開始した時点で 実行できるものにしましょう。 事前の準備と計画で 様々なリスクに目を向けましょう。

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