コース: プロジェクトマネジメントの基礎

ワークパッケージを定義する

WBS だけでは チームのメンバーに 具体的な任務を 理解させることはできません。 チームに必要な情報を提供するには WBS の定義にある作業を 詳しく説明したワークパッケージ文書を 作成する必要があります。 どの程度詳しく記載するかは メンバーの作業に対する理解度や 作業担当者の経験などを 考慮して決めます。 例えば経験の浅いメンバーに 割り当てる作業については 詳しく記載する必要があります。 一方で経験が豊富なメンバーには 作業のチェックリストを含めれば 十分でしょう。 特定の作業に関する説明が他にもある場合は それを参考にすることもできます。 ワークパッケージ文書には 作業の説明だけでなく 作業が完了したことや 適切に完了したかどうかを 判断する方法も記載します。 作業によっては 対応する成果物と 成功基準もワークパッケージ文書に 含めます。 あるいは作業が適切に 完了した場合の状態を 別の文書にまとめることもできます。 通常、プロジェクトマネージャーは 作業のあらゆる面を 詳細に説明できるだけの知識を 持っていません。 そのため WBS の作成に 関わった人や 作業の担当チームのリーダーなど 現場に詳しい人の協力を得ながら 詳細に記述する必要があります。 ワークパッケージはメンバーの 任務遂行を助けるものです。 まず自分が詳しい作業の ワークパッケージを作成してみましょう。

目次