コース: プロジェクトマネジメントの基礎

WBSを作成する

WBS を作成する場合は 階層の一番上から定義するのがベストです。 サマリータスクの一番上のレベルです。 大規模なプロジェクトでは 上位レベルのサマリータスクが 複数になることもあります。 その場合はチームをグループに分けて タスクをさらに細分化します。 WBS が完成したら メンバー全員で確認し、 問題がある場合は 修正します。 まずスコープ記述書と成果物から 上位レベルのサマリータスクを特定します。 会議場のプロジェクトのスコープには 機器の刷新や 会議室の改装などが含まるので それらのサマリータスクを追加します。 次にそれぞれのサマリータスクを さらに分割します。 下位レベルのサマリータスクや ワークパッケージを特定する時は 中間成果物を確認します。 例えば会議室用のプロジェクトでは 署名済み契約書という 成果物があります。 業者からの提案書の受け取りや 選定、交渉など 契約成立に必要なタスクを追加します。 どの程度分割すべきか わからない時は 所要時間が8時間から 80 時間の作業を 1つのワークパッケージとして 考えると簡単です。 また、ステータスレポートの 周期に合わせて作業を分割すると キリの良いところで 進捗状況を確認できます。 作業を適切なレベルに分割できたかどうかは 次の基準で判断します。 時間とコストを簡単に 見積もることができる。 ステータスを簡単に確認できる。 タスクの期間がレポート期間より短い。 管理可能、または管理しやすいレベルに 分割されている。 プロジェクトの部分によって分解レベルを 変えたほうがいい場合もあります。 例えば作業が多い部分は 3つのレベルに分け、 作業が少ない部分は 2つのレベルに分けます。 WBS はプロジェクトが より具体化した段階で 再調整できるので 最初は大まかでも構いません。 WBS を上位レベルから定義すれば スコープ記述書や 成果物、中間成果物を 参考にしながら作成できます。 ぜひ自分のプロジェクトで WBS を作成してみてください。

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