プログラミング言語について知る

コンピューターに命令を与えるのには、 プログラミング言語を使います。 プログラミング言語には、 数百、数千という種類がありますが、 いずれも独自の規則と意味から 構成されています。 例えば、ようこそは英語で Welcome! と感嘆符を書きますが、 スペイン語ではこのように、 ¡Bienvenido! と書いて、 最初と最後に感嘆符を付けます。 これは、スペイン語のルール、 つまり構文です。 同じように、プログラミング言語にも、 独自の構文ルールがあります。 Hello, world! を表示する プログラムの例をいくつか見てみましょう。 Hello, world! を表示する プログラムは、 何十年も前から使われている 初めてのプログラムを記述する 最も基本的な例です。 この Hello, world! プログラムを比較することで、 言語間の構文の違いを 確認することができます。 まず、C という 言語を見てみましょう。 このプログラムを実行すると、 Hello, world! と 画面に表示します。 プログラムの細かな文法は、 気にする必要はありません。 レッスンを進めるうちに、 理解できるようになります。 とりあえず、波括弧で囲まれた行に 注目してください。 Hello, world! という単語を 二重引用符で囲み、 文の終わりには、 セミコロンを使い、 波括弧の直前には、 return キーワードがあります。 これらはすべて、 C プログラミング言語の構文、 つまり、ルールの一部です。 さらに、いくつかの例を見てみましょう。 これは、JavaScript と呼ばれる 言語です。 最近のほとんどすべてのウェブサイトで 使われている、とても人気のある言語です。 JavaScript を使って、 Hello, world! を表示すると、 このようになります。 先ほどの C とは、 構文が異なりますね。 まず、Hello, world! という文字が、 一重引用符で囲まれています。 波括弧もありません。 代わりに、document.write が 記述されています。 最後に、Python2 系の Hello, world! を紹介します。 JavaScript と似た構文ですが、 丸括弧がなくなり、 C のように、 二重引用符を使っています。 さて、同じことをするのに、 プログラミング言語が これほど多くあるのは不思議ですね。 ひとつのプログラミング言語があれば、 十分だと思いませんか？ なぜこれほど多くの言語があるかというと、 それぞれの言語には、 長所と短所があるからです。 メモリが限られた、 小さな機器のプログラミングに 最適な言語もあれば、 複雑な数学計算を行うために、 作られた言語もあります。 どの言語を選んでも、 最終的には、コンピュータが理解できる 唯一の言語である、 機械語に変換されます。 機械語は、ほとんどが数字の羅列なので、 私たちが直接書くのには、複雑すぎます。 まるで、DNA の塩基配列のように、 延々と続く数字の羅列を 一個一個読んでいくことは、 とても想像できませんね。 ですから、私たちは、 高級言語と呼ばれる 別の言語を使っているのです。 高級言語は、キーワードや構造、 構文などが人間の言語に近く、 学習や理解が容易です。