コース: プログラミングの基礎:基本

空白を適切に使用する

コース: プログラミングの基礎:基本

空白を適切に使用する

Python は他の言語と同様に プログラム中の余分な空行を気にしません。 実際、開発者が余分な空行を追加することは よくあることで、 ホワイトスペースとも呼ばれます。 これは本の段落のようなものと 考えることができます。 では、実際にプログラムで 確認してみましょう。 03_05_begin.py を開いてください。 すき間なくぎっしりと 文字が詰まっています。 このようにコードがぎっしりと 詰まっていると、 読みづらいと感じるかもしれません。 読みやすくするために 空行をいくつか追加してみましょう。 まず、2行目の後ろに空行を入れ、 5行目の後にも入れましょう。 ずっと読みやすくなりましたね。 映画などでは、プログラマーは ひたすらキーボードを打っているように 描かれていますが、 実際にはコードを書いている時間よりも 読んで理解する時間のほうが ずっと長いのです。 ですから、読みやすくするために、 各要素の間にスペースを入れます。 このスペースは半角で入れてください。 全角で入れるとエラーになるので 注意してください。 では、2行目の等号の前と後ろに スペースを入れてみましょう。 同じことを5行目でも行います。 スペースを入れるだけで 読みやすくなりますね。 では、実行してみましょう。 実行すると、input 関数が動作して 名前を聞かれるので 自分の名前を入力してください。 Enter を押すと、 「お会い出来て嬉しいです、ともこ」と 表示します。 そして、コースが楽いかどうか 尋ねられるので、 「はい」と入力します。 すると、「それは良かったです。」と 表示されます。 input 関数が何をするのか お分かりいただけたでしょうか。 2行目のようにユーザーから入力を得て、 それを変数に格納します。 これを同じことを5行目でも 行っています。 ここでは、ユーザーに コースを楽しんでいるかどうかを 尋ねています。 そして、それを変数 answer に 代入しています。 もう何をするのか、理解できましたね。 では、もう少しスペースを 追加してみましょう。 今度は7行目変数 answer の後ろ、 そして、等号の後ろにも スペースを追加します。 保存して実行してみましょう。 同じ出力が得られるはずです。 もう一度名前を入力して Enter を押し、 コースを楽しんでいるかどうかについては 「はい」と入力してください。 Python にとってスペースに 重要な意味が生じるのは、 特殊なキーワードに関連するときだけです。 Python には 30 以上のキーワードが ありましたね。 コードの7行目を見てみましょう。 If はこれらのキーワードのひとつです。 If と answer 変数の間のスペースを 削除してみましょう。 赤い破線でエラーが表示されます。 このまま保存して 右クリックして ターミナルで Python ファイルを実行するを 選択します。 すると、シンタックスエラーが 発生します。 これは Python が If キーワードの後ろに スペースがあることを 期待しているからです。 では、もう一度 If の後ろに スペースを追加してみましょう。 今度はエラーが消えましたね。 まだ、コードのすべてを 理解できなくても心配はありません。 ここでは、Python が 空行やスペースについて 気にしていないことを 心に止めておけば OK です。 大切なのは、読みやすさ向上のために スペースを入れることが 推奨されるということです。 読みやすさを向上させるために 役立つのであれば、 どこに入れても構いません。 けれども、先ほどの If の例のように スペースが重要な意味を持つ 状況もあります。 この場合はルール通りに使用しないと エラーになります。 ただし、心配はいりません。 というのは、練習すればするほど、 何も考えずにルール通りに スペースを使えるようになるからです。

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