言語間の変数について知る

使用するプログラミング言語によって 変数の扱い方は異なります。 例えば、Java、C#、C のように 変数を使う前に変数とその型を 定義する必要がある言語もあります。 Java で cookie の名前を 変数に格納する場合、 まず文字列型であることを宣言し、 例えば、cookie のように イメージしやすい名前をつけます。 このコードを実行すると、 出力としてチョコレートが得られます。 最初に文字列型で 変数を宣言してしまったので、 後でこの変数を 別の型に変更することはできません。 例えば、真理値型の true を代入しようとします。 するとプログラムをコンパイルすると エラーが発生します。 Java は強い型付け言語なので このようにデータ型の再割り当てを することはできないのです。 しかし、Python のような 弱い型付け言語では、 変数の型を宣言してから 使う必要はありません。 ここでは、変数を宣言し 同時に使用しています。 型はなく名前だけを 指定していることに注意してください。 けれどもこのコードを実行すると、 Python のインタープリターは 代入した値が文字列であることから、 この変数が文字列型であると 認識しています。 しかもさらに別の型の値を代入しても Python では何の問題も生じません。 Python は整数型に 変更されたことを理解し 動き続けるだけなのです。 どちらのスタイルにも 長所と短所があります。 弱い型付け言語ほど柔軟性があり、 コードの量が少なくなる傾向があります。 一方、強い型付け言語ほど、 実際にコードを実行した時の 誤動作が少なくなる傾向があります。 例えば、強い型付け言語では 口座残高の変数を整数で作成した場合、 後でその変数に文字列が 代入される心配はありません。 ただし、他のプログラミング言語と同様に Python で変数を扱うには、 守らなければならない ルールがいくつかあります。 まず変数名には、英字、数字、 下線のみを使用します。 そして、数字を使いますが 変数名を数字で始めることはできません。 例えば、3cats は 有効な変数名ではありません。 次に変数名にスペースは使えません。 account balance は 無効ですが、 下線でつなげば大丈夫です。 第三に変数名の 大文字と小文字は区別されるので 注意してください。 大文字の C で始まる Cookies と 小文字の c で始まる cookies は 同じ変数ではありません。 Python はこれらを メモリー上の異なる場所に格納します。 そして最後に変数名に キーワードを使うことはできません。 キーワードは Python インタープリターにとって 特別な意味を持つ予約語です。 and や break try などがあります。 キーワードについては、 後で詳しく説明します。 けれども、もし今 Python のキーワードを 知りたいのなら、 次のコードを実行してみてください。 Python のキーワードの一覧を 取得することができます。 またコードをわかりやすくするために 変数名には端的に何をする変数なのかを 表す名前を付けましょう。 変数の名前付けにも練習が必要です。 実際、コンピュータサイエンスで 最も難しい問題のひとつに あげられています。 その事を念頭に置き 変数の扱いに慣れていきましょう。