コース: プログラミングの基礎:基本

簡単な条件を操作する

コース: プログラミングの基礎:基本

簡単な条件を操作する

if 文によって処理を行うかどうかを 選択できる柔軟なプログラムが 作れるようになりました。 けれども、これまでのところ、 条件が偽のときには、 何もしないだけです。 偽の場合にも、なんらかのアクションを 起こしたいものですね。 それを実現するのが、 if - else 文です。 この文は、通常の if 文と 非常によく似ていますが、 else キーワードと コロンがあり、 その後ろに、コードブロックが 続いている点が異なります。 プログラミングでは、 else 節と呼ばれ、 if 文がなければ、 else 節が記述されることはありません。 「毎朝、出勤前に、」と言っても、 何のことだかわからず、不完全です。 「毎朝、出勤前に、 一杯のコーヒーを楽しんでいます。」 のように、付け加えないと、 意味が通じません。 同様に、if 文がない場合は、 else 節を使いません。 例を見てみましょう。 このプログラムは、 「もし5が6より大きければ、 5は6より大きいです。」 と表示しています。 当然偽になるので、この文は表示しません。 そこで、そうでなければ、 else を使って 「5は6よりも大きくない」と表示します。 このコードが実行されると、 まず if の条件がチェックされ、 5は6よりも大きくないので、 偽と評価されます。 条件が偽なので、if のコードブロックを 飛び越えて、else 節に移ります。 その結果、else 節の print 関数が 実行され、「5は6よりも大きくない」が 表示されます。 VS Code に切り替えて、 if - else 文の例を、 もういくつか見てみましょう。 ここでは「04_03.py」の エクササイズファイルを使用します。 1行目で plant という変数を作り、 その値をサボテンに設定しました。 そして3行目には、if 文があります。 ここで変数 plant の値が サボテンと等しいかどうか チェックしています。 もし、そうであれば、 4行目の内容を実行します。 つまり、植物の名前に 水をあまり必要としないことを 追加して表示します。 けれども、plant 変数の値が サボテンと同じでない場合は、 6行目で、植物の名前と水が 好きであることを表示します。 では、確認するために 実行してみましょう。 このように、「サボテンは 水をあまり必要としません。」 と表示しますね。 そして「ありがとう!」と表示します。 さて、もう一度確認してみましょう。 まず、変数 plant には サボテンという文字列が代入されました。 3行目の if 文では、 plant の値のサボテンは、 サボテンという文字列と等しいので、 「サボテンは水をあまり必要としません。」 と出力されましたね。 では、変数 plant を 他の値に変えてみましょう。 ここでは、アヤメに変えてみます。 保存して、もう一度実行してみます。 今度は、「アヤメは水が大好きです。」 と表示されました。 それから、「ありがとう!」と表示します。 これは、アヤメはサボテンと 等しくないからです。 4行目の if 文の本体は飛ばして、 代わりに else 節の中身を実行して、 「アヤメは水が大好きです。」と 表示します。 ここで覚えておいてほしいのは、 変数 plant の値がなんであろうと、 常にありがとうを表示するということです。 if - else 文では、 条件を判定した結果に応じて、 常にいずれかのコードブロックを 実行します。 このため、プログラムの中で、 何らかのアクションを 起こす必要がある場合に 利用できます。

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