コース: プログラミングの基礎:基本

変数とデータ型を紹介する

コース: プログラミングの基礎:基本

変数とデータ型を紹介する

コードを書くということは、 情報を扱うということです。 ゲームを作るのであれば、 ユーザーのスコアを 保存する必要があります。 銀行のアプリケーションを作るのなら、 顧客の現在の残高などが必要です。 これまで、すでにいくつかの変数を 扱ってきましたが、 このレッスンでは、 変数とは何か、 どのように機能するのかについて より詳しく説明します。 変数とは、簡単に言えば、 値を入れる容器です。 プログラムを実行すると、 コンピュータはメモリの中に 後で参照したいデータを入れておくための 容器を用意します。 このデータを変数と呼びます。 台所で瓶にラベルを貼って、 食べたいクッキーがどこにあるか わかるようにするのと同じです。 Python では、 変数に名前を付けて宣言してから 値をセットします。 これを値の代入と言い、 代入演算子を使って記述します。 代入演算子には等号の記号を使います。 このように、age は変数の名前ですが、 等号があるため、 36 という値を 代入していることになります。 つまり、コンピュータのメモリのどこかに 変数のためのスペースが作られ、 そこに値が格納されたことになります。 この後、コンピュータに 変数 age の中身を 表示するように指示すると、 代入された値の 36 が表示されます。 ですから、等号を使っていますが、 数学の計算式と同じように 考えないようにしましょう。 プログラミングでは、 等号は、右辺の値を 左辺の変数に格納することを意味します。 両辺が等しいという意味ではありません。 これは重要なポイントなので、 心に留めておいてください。 では、別の例を見てみましょう。 ここでは、email_address という 名前の変数を宣言しています。 そして、[email protected] という 値を代入しました。 このプログラムを実行すると、 変数の値が表示されます。 さて、この2つの変数は、 宣言の仕方を同じように見えますが、 代入した値は何か違っていますね。 この違いがわかりますか? そう、最初の値は数字だけですが、 2番目の値は二重引用符を使い、 中に文字や記号を入れていますね。 これは、変数が異なるデータ型を 表すようにしたいからです。 データ型は、 変数を特定のカテゴリーに分類することで、 コンピュータにどの程度のメモリ領域を 確保すればよいかを 知らせるためのものです。 単に、型と呼ばれる場合もあります。 また、型を見れば、 プログラムでその変数を どのように使用する予定なのかを 知ることができます。 この例では、36 は整数です。 整数については、小学校で習いますが、 小数点以下がない数です。 また、二重引用符の中の文字や記号は、 文字の列で出来ているので、 文字列と呼びます。 Python では、 type 関数を使えば、 値や変数の方を確認することができます。 では、変数 age と email_address の型を 出力してみましょう。 age は int ですね。 これは integer の略で、 整数を表します。 そして、email_address は、 string の略で str です。 つまり、文字列を表します。 Python では、 他にも多くの種類の値が利用できますが、 このコースでは、 整数型と文字列型について 理解しておきましょう。

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