コース: プログラミングの基礎:基本

関数の作成と呼び出し方を学ぶ

コース: プログラミングの基礎:基本

関数の作成と呼び出し方を学ぶ

関数の動作をよりよく理解するために、 関数を作ってみましょう。 VS Code では、 空のファイルを使います。 この1行目で、最初の関数を作ります。 そのためには、 define 文を使います。 これは、define の略の def キーワードで始まります。 このキーワードで、 Python に関数を作成する 準備ができたことを知らせます。 次に、この関数に ユニークな名前を付ける必要があります。 ここでは、say_hello と 付けることにします。 変数と同じように、 関数にもユニーク、つまり 他と重ならない名前を つけなければなりません。 好きな名前を付けることができますが、 Python の名付けのルールを 守る必要があります。 また、意味のわかりやすい名前を 付けることも重要です。 例えばこの関数に、 funky_town という 名前を付けることもできますが、 そうすると、このプログラムを読む 他の開発者を混乱させるでしょう。 そこで今回は、 say_hello にすることにします。 次に、開き丸かっこと閉じ丸かっこ、 そしてコロンを追加します。 これは、関数を作成するための Python の構文です。 if - else 文の場合と似ています。 Enter キーを押すと、 VS Code は自動的に このコード行を字下げします。 なぜなら、VS Code のような IDE は、私たちのコーディングを 補助するからです。 IDE は、関数は字下げしなければ ならないことを知っています。 さて、これはどこかで 見たことがありませんか? そうですね。 if 文でも、同じように自動で 字下げしていました。 関数に属するコードブロックを 関数ボディや関数本体と 呼ぶことがありますが、 これは関数が実行するコードを指す 別の言い方です。 では、コードに戻りましょう。 この構文の構図をつかむために、 関数本体の内部には、 1行だけ、「みなさんこんにちは。」 という print 関数を 記述することにします。 (入力音) これで、say_hello 関数の 完成です。 では、ファイルを保存して、 実行してみましょう。 さて、何も出力されませんね。 なぜだかわかりますか? 公衆電話のかけ方を 教えたときのことを思い出してください。 私が公衆電話で電話をかけましょうと 声をかければ、公衆電話の使い方が わかるんでしたよね。 同様に、関数を作るということは、 特定の仕事をする方法を コンピュータに教えるということです。 そして、その仕事をさせるためには、 関数を呼び出す必要があります。 Python では、 関数を呼び出すには、 関数の名前とその後ろに続く、 開き丸かっこと、 閉じ丸かっこを使用します。 ではやってみましょう。 2行目のすぐ下で Enter キーを押すと、 Default では、 IDE が自動的に字下げをしてくれます。 けれども、この関数は終わりですから、 字下げはもう必要ありません。 そこで、もう一度 Enter を押してから、 このインデントを削除し、 say_hello 関数が 完了したことを示します。 最後に、この関数を呼び出すために、 その名前の say_hello と 開き閉じ丸かっこをタイプします。 これを保存して、 もう一度ファイルを実行してみましょう。 今度は、「みなさん、こんにちは!」 のメッセージが表示されますね。 では、あと何回か挨拶をするには、 どうすればいいでしょうか。 そうですね。 4行目をコピーして、 そのすぐ下の5行目と6行目に 貼り付けます。 保存して、もう一度実行します。 「みなさん、こんにちは!」を 3回繰り返しますね。 これで関数を定義して、 呼び出す方法がわかったと思います。 これは、基本的なことに 思えるかもしれませんが、 自分のプログラムに、 関数を組み込むことが、 いかに強力であるか、 すぐにわかるようになります。

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