コース: 職場でのハラスメントを防ぐには

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「気付いたら報告する」企業文化を作る

「気付いたら報告する」企業文化を作る

空港では、不審物を見かけたら 係員に知らせてください、 というアナウンスをよく耳にします。 ふるまいに関しても同じです。 不快な思いをしたら、自分や皆のために 声を上げて欲しいものです。 ですから、そうできる企業文化を 作ることが重要です。 ここに営業部長のアマンがいます。 彼のチームはギャビーという女性を除いて 全員男性です。 指揮系統はアマンから営業課長のギャビー、 ギャビーからチームです。 ギャビーは、アマンと部下が仕事の後に 男性同士で飲みに行き、 親交を深めていることを知っています。 ギャビーも時々誘われますが、 お酒の席に女性一人で参加するのは 気が進まず、断っています。 これはハラスメントや 敵対的労働環境でしょうか。 違います。 しかし排除されている人がいる点で、 不適切といえます。 これを放置すれば、 ネガティブな職場環境を招きます。 気付いたら報告する企業文化があれば、 ギャビーはアマンと話すことができます。 そうすればアマンは、 飲みに行くのではなく、 ランチに行こうと提案できます。 これならギャビーも参加できます。 たまに飲みに行けばいいのです。 気付いたら報告する企業文化は、 不適切な接触や中傷など、 あからさまなふるまいに対しても 機能します。 何かあればすぐに声を上げるべきです。 とはいえ、どうすればいいか わからない人もいるので、 ロールプレイを取り入れた研修で やり方を教える必要があります。 声を上げるための3つのステップ という方法があります。 確認、問題点の説明、 解決策の提示の3つです。 確認とは、共感を示したり、 考え方を認めたりすることです。 同意する必要はなく、 理解しようとしていることを示します。 次に問題点を説明し、 最後に自分の希望を伝えます。 たとえば、数人の同僚と 1つのテーブルを囲んで 仕事をしている時に、 1人が週末のデートでの話を 始めたとします。 不適切な話になってきたら、 シンプルにこう言います。 自分たちは友人だと言って 相手を認めた上で、 ここで話す内容ではなさそうだと 問題点を指摘し、最後に、 そういう話は休みの日に、 それにふさわしい場所でしようと言って 解決策を提示します。 このような些細なことが起こった時に 止められるよう、 アンテナを張っておかなければいけません。…

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