コース: Premiere Pro 2020の新機能

オートリフレームシーケンスの装備 - Premiere Proのチュートリアル

コース: Premiere Pro 2020の新機能

オートリフレームシーケンスの装備

このレッスンでは オートリフレームシーケンスについて 解説します。 最近はビデオといっても 例えばこのような 横長の 16x9 だけではなく SNS 向けに正方形にしたり またスマホに向けて またデジタルサイネージなどで 縦長にしたりと 様々な形の動画を使うようになってます。 そんなとき、困るのが 素材ですね。 素材の多くは 16x9 の 横長の動画で撮ってあることが多いので それをクロップしなければいけないのですが それをちょうどよく当てはめるのが 結構手間になります。 では例えば 今サンプルで出ている このハムスターのビデオ、 ハムスターが餌をもらって 食べている所ですが これを正方形のビデオにしたいとして 普通にやるとこんな感じになります。 従来の方法で 画面のサイズを変えるときには 「シーケンス設定」で 「編集モード」>「カスタム」にして 例えば今元のシーケンスが 1280 の 720 なので 横も 720 にしてしまって 正方形ですね。 こうするとどうなるかというと こんな感じに ハムスターのせっかくの頭の所、 餌を食べてる所が 欠けてしまっています。 なので従来は手動で モーションを設定して このちょうどいい所が 見えるように設定していたんですが こんな感じに どんどん変化していくと それを部分ごとに 変化させなければならないので 非常に面倒でした では1回戻しましょう。 これを AI の処理で自動化したのが 新しく備わった オートリフレームシーケンス というものになります。 ではやってみましょう。 この同じ映像を 「シーケンス」メニューの 「オートリフレームシーケンス」 こちらを開けます。 そしたら、 まずこの「シーケンス名」 という所ですが 元のシーケンス名、これに この変更された縦横比が ついたものになります。 これは自分で変更しても結構です。 今回は「縦横比」 1x1 の正方形ですね。 これにして そしたら「モーションプリセット」 という所ですが これはとりあえずデフォルトで やってみましょう。 「作成」を実行すると 分析が行われて これ新しいシーケンスになってます。 正方形のシーケンスですね。 ちょっと再生してみましょう。 いかがでしょうか。 今度はちゃんと一番みたいであろう このハムスターが 餌を食べてるところが きちんと見える形に アングルが作られてますね。 実はこれ、単に形を変えてるだけではなく ちゃんとコンピューターが 映像の内容をある程度判断して これが重要だろうと 思われる所を見せる。 非常に高度な処理が行われています。 これなんですが エフェクトコントロールを見ると 最終的にはこのように キーフレームが 位置につけられてあって 実際には、この場所ごとに このトリミングしてる範囲を リアルタイムで変化させてます。 かなり高度なことをやっています。 では、さらに下を見てみると エフェクトとして 「オートリフレーム」というのが 添付された状態になってます。 では、この「モーションプリセット」 という所、開けてみると さっきデフォルトでやりましたが 「スローモーション」「高速モーション」 というのがあります。 「スローモーション」は、 より動きの少ない被写体、 「高速モーション」は 動きの速い被写体に向いています。 このハムスター結構速いので 「高速」モーションやってみましょう。 そうすると、今キーフレームの状態 だいたい覚えておいてください。 「高速モーション」に切り替えると 再分析が行われて ちょっとキーフレームの状態 変わりましたね。 そうすると、よりがっつりと ついていく形で リフレーム後の 映像のトラッキングが行われてます。 このように、全く手間をかけなくても かなり高度に こうして画角を修正してくれる。 大変便利な機能になってます。 では、今正方形でやりましたが 例えば縦長にしたい。 この普通のビデオでやるときは 小さくなっちゃいますけど 例えば 4K の映像とかであれば 縦だけ切り取っても フル HD の横と同じぐらいの 解像度があるので 例えばデジタルサイネージとか そういった所には 使えるようになってます。 では同じように 「オートリフレームシーケンス」で 縦横比を垂直方向の 9x16 ですね。 ちょうどこの形が縦になった 比率にしてみましょう。 これで作成すると このように縦長になって これでもちゃんと メインになる所 落ち着いてますね。 こういったものも モーションを変えてあげると より如実に状態変わりましたね。 ちゃんと餌を食べている ハムスターの顔が 真ん中付近に来てます。 とてもよくできてますね。 こんな感じに非常に手軽に フレームを変えられるので SNS の投稿であるとか またはデジタルサイネージ、縦長の 映像であるとか そういったものを作るときにも すでに撮影してある 16x9 の 横長のソースを活かすことができます。 非常に便利な機能なので ぜひとも使ってみてください。

目次