コース: Premiere Pro 2020 基本講座

Media Encoderから出力する

このレッスンでは、 Media Encoder を利用して 動画ファイルを出力する方法について 解説いたします。 サンプルプロジェクトの「14_04」、 これを開くと、 シーケンスの方には 練習の終了したクリップが並んでいます。 このプロジェクトを 動画ファイルとして出力する場合には、 出力の方の設定パネルを開いて 設定しますけども、 設定方法は、 シーケンスを選択して、 「ファイル」メニューから 「書き出し」、 「メディア」を選択するか、 あるいはショートカットキーの Ctrl M、 あるいは command キー M。 これで選択すると (音声なし) 「書き出し設定」パネルが表示されます。 ここで設定するのは「形式」ですね。 形式を「H.264」、 そして「プリセット」、 これは 「ソースの一致 - 高速ビットレート」 ですね。 そしてファイル名を確認して、 「ビデオを書き出し」と、 「オーディオを書き出し」、 この2つがチェックされているのを確認。 そして「概要」の所で 出力される内容を確認しておきます。 これらを設定したら 「書き出しボタン」を クリックすると、 Premiere から書き出しされます。 ただし、書き出しする間は一切、 編集作業ができなくなるんですけども、 ここで「キュー」ですね。 「キュー」ボタンがあります。 これをクリックすると、 Media Encoder という プログラムが起動してきます。 そして、 Media Encoder の方に、 Premiere で設定した設定内容が、 この Media Encoder の方に 転送されてきます。 ここで設定内容を また変更することもできるんですけども、 例えば、形式を変更した場合には、 この「形式」の所をクリックすると Premiere の 「書き出し設定」パネルが表示されて、 ここで設定変更することができますけども、 (音声なし) ここから出力する場合、 例えば、今ここで設定した このファイル形式の他に、 このプロジェクトを利用して 別の形式での 動画データを出力することもできます。 その場合は、 この「プリセットブラウザー」という所を 利用するんですけども、 この「プリセットブラウザー」を見ると、 様々な形式の設定での内容が プリセットとして登録されています。 例えば、DVD を これから作りたいんだけどもという イベントのときには、 この「DVD」という所ですね、 これを開くと、 このカテゴリの中、 DVD の作成に適した プリセットが登録されています。 例えば、ここで、 「NTSC DV Wide」という、 この形式で出力してみたいという場合には、 これを、 「キュー一覧」って言うんですけども、 ここの所に ドラッグアンドドロップしてあげます。 そうすると「MPEG2-DVD」での出力 これができるようになります。 さらにですね、 他の形式でも出力してみたいという場合、 例えば、 ずっと下の方を見ていくと 様々な設定があります。 この中から設定するんですけども、 様々な形式が選択できますけども、 例えば、この中、 「HEVC (H.265)」というのが あります。 これは Apple の方で今後、 標準的な出力形式として採用されていく 動画の形式なんですけども、 これでも出力してみたいという場合には、 このカテゴリを選択して 例えば、この中から どの形式で出力するのかというのを 選びます。 例えば、「HD 1080p」ですね、 これで出力してみたいという場合には、 これを、こちらの方に ドラッグアンドドロップします。 なおですね、 4K とか 8K でも出力できます。 ただしですね、 現在編集しているのが、 ハイビジョンと同じ 1920×1080 のフレームサイズです 4K で出力したからと言って、 4K と同等の画質になるかというと そんなことはありません。 単純に言えばですね、 ピクセルのサイズを 大きくしているだけですので 逆に言うと、ハイビジョンよりは さらに画質が落ちた形になってしまう 可能性の方が高いです。 ですので、4K での出力あるいは 8K での出力は止めた方がいいです。 基本的には、 現在編集しているこのサイズですね、 1920×1080。 これよりも上ではなく、これと同じか これよりも下のサイズを 選ぶようにしてください。 ここで3つ とりあえず入れてみました。 入れたら、 右上に 青い矢印マークがあります。 これが「キューを開始」という ボタンなんですけども これをクリックすると 出力を開始していきます。 このとき見て欲しいのが、 この「エンコーディング」という所です。 こちらで、いっぺんにですね、 この3つのファイルを 出力することが確認できます。 ちょっと押してみますね。 (音声なし) そうすると、このように 3つのファイル形式、 一度に出力を開始します。 同時に出力されているんですね、これ。 ですので、 1個1個、出力するのを 待っているというのではなくて、 すべてがまとめて出力されますので 指定したフォルダの中に 3つのファイルが 並べられて出力されます。 ただですね、ファイル形式によっては エンコードの時間、違いますので 多少、それぞれの タイムラグはありますけども、 1個1個終わるごとにですね 「完了」という形で エンコード終わったよという風に 知らせてくれます。 (音声なし) このようにしてですね、 エンコード終わっていきます。 出力したものをそれぞれ 目的に応じて 利用することができるようになります。 また、 現在、1個のプロジェクトで 出力しましたけども、 例えば、プロジェクトが 複数あった場合には プロジェクトごとに、 こちらの方に一覧が並んでいきます。 その場合は、まとめて出力ではなくて、 1個出力が終わると 次のプロジェクトの出力という形で 順次、出力していってくれます。 ただ、手動で出力するのではなくて 自動的に順番に出力してくれますので、 複数のプロジェクトファイルから 出力してみたいという場合には これを使えば、 いちいち出力の作業をすることなく 出力をすることができます。 また、この出力中なんですけども、 出力している最中は、 出力中でも、 こちらの Premiere の方では 編集作業ができますので、 出力をしながら 編集もしていくということが、 この Media Encoder を 使うと可能になります。 ぜひですね、動画の出力は この Media Encoder を 使うようにしてください。 このレッスンでは Media Encoder を利用して 動画ファイルを出力する方法について 解説いたしました。

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