先延ばしの理由: 自信がないから

先延ばしすることとしないことの リストを比較すると、 面白いことに気付くケースがあります。 先延ばしにしてしまうのは、 その分野のスキルや自信がないからだ ということです。 あなたがリストに挙げたことを 先延ばしにしてしまう理由の１つも、 これかもしれません。 書きものを先延ばしにしてしまう サムの例を紹介しましょう。 彼は、机に向かって文章を書き始めると、 こんな心の声が聞こえることに 気付きました。 「お前の文章はひどい。 これを書き上げて提出したら、 文章が下手なことがみんなにばれてしまう」 自信やスキルの不足が原因であると 気付いたサムは、スキルの向上を目指し、 文章の書き方講座を 受講することにしました。 有益な体験でしたが、 書き始めるとやはり声が聞こえます。 「お前は文章が下手だ」と。 サムには、その心の声を別の言葉に 書き換えることが必要でした。 自分にこう言えるように ならなければいません。 「僕は新たなスキルを身につけた。 実践で生かすには、 この報告書はよい機会だ」 「たしかに、完璧な文章は 書けないかもしれない。ミスはするだろう。 でも、それは誰だって同じだ」 先延ばし癖のある人は、 自分に対する期待が高すぎるのです。 自分に対する評価基準を 見直すことが必要かもしれません。 先延ばし癖を治すためのキーワードは 「完璧より完了」です。 サムは、プロジェクトが片付いたら どんなに気持ちがよいだろうかと 想像すると、 とても励みになることに気付きました。 あなたも１つひとつの プロセスに労力をかけ、 頑張りすぎてしまうことで、 苦手な仕事がさらに億劫に なっているのかもしれません。 代わりに、仕事の完了と成功を イメージすると、 先延ばし癖の解消に役立つでしょう。