コース: Objective-C 基本講座

プログラムとは何か

このレッスンではプロジェクトから 作成されるアプリが 一体どういったものなのかを学習してください Run ボタンをクリックすると Xcode は プロジェクトに従い アプリを作成し シミュレーターや実機に 送り込み実行させます 一体この Xcode によって作成される アプリとはどういったものなのでしょうか それにはまず iPhone がなんであるか を知る必要があります iPhone そして Mac は どちらもコンピュータと呼ばれる機械です コンピュータは数値を記憶する 装置であるメモリーと メモリーに記憶された数値を処理する プロセッサーで構成されています メモリーは区分けされた番地ごとに 数値を記憶できるようになっていて その番地を使ってプロセッサーが メモリー上に記憶されている数値を 読み込んだり 書き換えたり といった処理をします 例えば10 番地の数値を読み込み 20 番地の数値に足しこむといった具合です アプリ 画像 音楽 その他 あらゆる物が このメモリーに数値として記憶されます そしてプロセッサーによって処理されます 例えば音楽ならプロセッサーが 一定のタイミングで メモリーに記憶された値を読み取り それをスピーカーに音量として 与えることで再生します 画像ならピクセルと呼ばれる 画面の小さな点の色に メモリーに記憶された数値を一つ一つ 反映させることで画像を表示します iPhone の画面を虫眼鏡で 覗くと分かりますが 一つのピクセルは光の三原色である 赤 緑 青 三つの発行体で構成されています 数値はそれぞれの明るさとなります iPhone 6 の画面ではピクセルが 横に 750 縦に 1334 並んでいます 全部で約 100 万個のピクセルで 画面が構成されているわけです デジカメのスペック表などで 600 万画素等と書かれている値は この数を意味します 1 ピクセルに3色分 3つの数値が必要なので メモリーに記憶された 300 万個の数値で 画面いっぱいの画像が出せることになります どの番地に記憶されている数値を画面の ピクセルに対応づけるかを指定するのは プロセッサーです プロセッサーは出力装置として画面を コントロールしメモリー上の数値を ピクセルの照度に反映させます そしてこのコンピュータの周辺機器として 画面やスピーカー・ キーボードといったものが 付け加えられたものが iPhone や Mac です プロセッサーは繋がった 周辺機器の中心となって 処理を行う点から 「Central Processing Unit」 その頭文字を取って CPU とも呼ばれます CPU とメモリーで構成された― コンピュータが iPhone であり Mac です そして CPU のメモリー操作や 周辺機器の操作により スピーカーから音楽を流したり 画面に画像を表示します ところでこの CPU が行うべき処理を 記述した命令書もメモリーに数値として 記憶されます CPU はこの命令書を読み込み 命令に従って処理を実行します この命令書を「プログラム」と呼びます Xcode が作成するアプリとは このプログラムのことです この CPU にプログラムにとして 解釈される数値の列は マシンコードとも呼ばれます 例えば 起動されたら画面を真っ白にし ホームボタンでホーム画面に戻るといった iPhone アプリの動作を マシンコードとして作り出すように 計画されたプロジェクトがあるなら Xcode はそのプロジェクトを基にして アプリ用のマシンコードを作り OS と連携して iPhone の メモリーに記憶させ プロセッサーに 命令群として実行させます それが Run ボタンでの動作です このレッスンではプロジェクトから作成される アプリが 一体どういったものなのかを 学習しました

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