コース: 業績評価を行うには

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適切な信頼度を理解する

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日常で目にする基本的な 指標を見てみましょう。 カスタマーサービスのレベルや 学校の成績、飛行機の定時到着などです。 どの場合でも、データを 基に決定を下します。 しかし現実には、 これらの指標には欠陥があります。 カーディーラーの カスタマーサービスを例にあげます。 カーディーラーは顧客満足度の データを収集するのが好きです。 しかし多くの販売店では、 スタッフが顧客にアンケートの 答え方をアドバイスします。 評価が悪そうな場合には、 アンケート調査に記入する前に、 マネージャーと話をするよう 顧客に伝えます。 アンケートの本来の目的が台無しです。 多くの場合、 アンケートで優れた評価を得た従業員には 報酬が与えられるなどの インセンティブがあります。 調査過程や調査を取り巻く 望ましくない行為、 低い評価に基づく悪い結果、 パーフェクトスコアの追求など、 この指標には非常に大きな欠点があり、 最終的に得られるデータは無意味です。 学校の成績では、 マークシート試験の科目もあれば、 詳細な研究論文を求める場合もあります。 教授の評価方法が異なる場合や、 評価が主観的なこともあります。 ある論文が 85 点で、別の論文が 僅差の 84 点である理由を説明するのは 難しいでしょう。 ある数学のクラスでは学生数が 20 人なのに、同じテーマを学んでいる 別のクラスには 250 人 いるかもしれません。 ばらつきの多さをはじめ、 特定の科目における評価の 主観性や客観性など、 どの成績も平等に付けられては いないということがわかります。 では、飛行機の定時到着はどうでしょうか。 どの飛行機も必ず定時に到着するように、 多くの場合、航空会社は飛行時間を 意図的に長めにして顧客に伝えます。 実際の飛行時間が3時間なら、 これに 15 分プラスしたものを 到着時刻にします。 時間通りに出発して、 早めに到着しても、問題ありません。 出発が遅れても、時間通りに 到着する可能性はまだあります。 航空会社が自分たちの都合の良いように、 数字をゆがめているのです。 逆に空港が混雑していて飛行機が 時間通りに着陸できない場合や、 天候が原因で飛行機が 遅れた場合はどうですか。 こうした場合は、外部の力によって 左右されることになります。 このように、これらの指標には 欠陥があります。…

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