「前向きな変化をもたらすストレス管理術」へようこそ

「ストレス」は奇妙な言葉です。 誰もがよく使っていますが、 本当はどういう意味なのか、 わかっている人はほとんどいません。 ここで、ストレスの定義を聞かれたら どう答えるか、考えてみてください。 どうでしょう。誰もが知ってるつもりでも、 正確には答えられません。 これを聞いて、どう感じますか。 ストレスですか。 ストレスは、私たちの脳と体にとって 有害であるという事実に加えて、 ストレス自体がさらにストレスを 生む原因にもなります。 ハイディ・ハンナです。 統合神経学者で、米国ストレス研究所の 事務局長を務めています。 日々の生活におけるストレスの対処法を 変革するために、ストレスを理解する 枠組みを構築し、ストレスをうまく 利用するためのツールや技術を 開発しています。 この仕事に対する私の情熱は、 大企業やビジネスリーダー、 プロスポーツ選手のストレス対策を 支援してきたことに加え、 幼少の頃からストレスに苦しめられてきた、 個人的な体験にも根ざしています。 私たちが生きているこの世界は、 困難と変化に満ちていて、ともすれば 気持ちがくじけ、 自分を見失ってしまいがちです。 ストレスを感じたとき、 それを抑え込もうとしたり 無視しようとしたりしても、結果的に、 それはストレスを 増やすことにしかなりません。 ただし、ストレス自体が問題なのでは ありません。 問題は、ストレスの本来のメッセージ、 つまり、何らかの変化を促すために 必要な情報とエネルギーを 読み違えてしまうことにあります。 このコースでは、ストレスという 問題の根底にあるものと、ストレスを より効果的に活用できるようになるための トレーニング方法を取り上げます。 まず、ストレス負荷とストレスレンズを 通じて脳がストレスをどのように 認識しているかについてお話しし、 そのあと、ストレスとの付き合い方を変える シンプルな方法を紹介します。 それらはひとりで、 または職場や家庭で誰かと 協力して行うことができます。 一緒に行うことで、変化を持続させるために 必要な責任とサポート体制を構築し、 共に手を取り合って心身の健康や パフォーマンスを改善していけます。