コース: 生産的なミーティングをするコツ

参加者の力を引き出す

コース: 生産的なミーティングをするコツ

参加者の力を引き出す

良いミーティングは参加者全員の 力を引き出します。 そのためにデ・ボーノの帽子思考法と 発言しない人への対処法の 2つの方法を使って考えます。 まずエドワード・デ・ボーノが考案した 帽子思考法を紹介します。 デ・ボーノは問題解決ミーティングで様々な 思考スタイルを取り入れるべきだと述べて 参加者に思考スタイルを 割り当てるよう提案しています。 これは違う帽子をかぶる、 と表現します。 実際に色の違う帽子を買って 被っても良いですが、 そこまでする必要はありません。 参加者が想像上の帽子をかぶっていると 思えば良いのです。 最も重要な帽子は 黒い帽子です。 黒い帽子の人は大変ですが、ものごとが 間違った方向に進むように考える役割です。 本物の帽子をかぶるかはともかく、 黒い帽子をかぶった人は 常にネガティブに考え、 合意しようとする事柄について 疑い深く考察します。 集団になることで気落ちが高揚し、 計画の欠点が見えなくなるのを防ぐのです。 緑の帽子をかぶる人は 創造性を発揮して 思いつく限りのアイデアを 出してもらいます。 奇抜なアイデアでも構いません。 たくさんアイデアがでて面倒でもあり、 有益でもあります。 アイデアが十分でたら 帽子を脱ぐように指示しましょう。 楽観的な黄色い帽子をかぶる人は 注文が急に増えるなど 良いことを期待し、 どう対応するか考えます。 頼まれなくともこの考え方を する人もいます。 白い帽子は事実に基づき、 論理的に考えます。 これは是非取り入れてみてください。 この帽子をかぶることは 「測定は可能だろうか。」 「資金の使い方を確認できるか。」 「達成後どんな成果が得られるか。」 と考えます。 論理的な視点に欠けたら、誰かに 白い帽子をかぶるようお願いしましょう。 赤い帽子は自分の感情に従う帽子です。 事実を無視して本能に従います。 事実を疑い、想定外のことは どうするの?などと考えます。 時にはこの帽子が必要になるでしょう。 私のお気に入りは青い帽子です。 一歩後ろでプロセスを 見直す役割です。 「計画に十分な時間があるか。」 「全員が参加しているか。」 「早急に答えを出していないか。」 と考えます。 帽子思考法はとても便利で 特に役立つのは黒い帽子、 次に白と青の帽子でしょう。 実際にはミーティングで見つかった 欠点次第です。 まとまりがなければ白か 青の帽子を割り当てます。 創造性に欠けるなら 緑の帽子です。 次に発言しない参加者を取り込む方法で 全員の力を引き出すこともできます。 発言しない人は考えを まとめている最中かもしれませんが アイデアがあっても発言するとは 限りません。 私の友人、クライブはミーティングでは 何も発言せず、座っているだけです。 そしてミーティングの後、 決めたことに文句を言うのです。 私は頭にきて彼を話し合いに参加させようと 「君はどう思うんだい?」と聞きました。 するとクライブは「そうだな、僕は」と しぶしぶ自分の考えを話しました。 彼の回答は常に素晴らしいものでした。 彼の頭脳と私の話術で 良いチームとなりました。 私はリーダーではありませんでしたが 彼の意見を引き出すことができました。 本来はリーダーの役目です。 発言しない人を指名して 考えを聞いてみましょう。 人数が多いと時間がかかりますが、 一人ずつ意見を求めることもできます。 大人数ならペアを作り、5分後に 意見を発表してもらうと良いでしょう。 普段は発言しない人も意見を言って もう1人がフィードバックします。 いずれにせよ参加者全員が ミーティングに貢献することが重要です。 貢献しないことはミーティングの 時間だけでなく 彼らの持つ情報や アイデアも無駄になるからです。 まとめです。 ミーティングで発言しない人はいませんか? 彼らを取り込むために 何をしていますか? 帽子を使うアイデアを どう思いますか? あなたのミーティングに思考的な 弱点はありますか? もしあるのなら帽子を活用しようと 思いますか?

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