コース: 社内で誰もが使いやすいアクセシビリティの事例を作る

インクルーシブな体験を構築する

インクルージョンの実現には、 一貫してインクルーシブであることが 重要です。 会議で出席者全員が 参加できるようにすることも、 そのひとつです。 これから、インクルーシブな イベントにする方法を紹介します。 1つ目に、 参加者が事前に確認できるように、 会議の資料を送りましょう。 パワーポイントでプレゼンを行う場合は、 スライドデッキを送ります。 資料のアクセシビリティチェックも 忘れないでください。 2つ目に、参加者の要望を確認します。 参加者によっては、手話通訳、点字、 大きな文字の資料、静かな部屋が 必要かもしれません。 障がい者から要望があった場合は、 イベント担当者と協力して、 なるべく要望に沿うようにします。 会場については、 オンラインか対面かにかかわらず、 さまざまな障がい者にとって アクセスしやすいものを選びましょう。 対面のイベントなら、 公共交通機関の利便性がよく、 車いすで移動できる会場にします。 段差のない入口、自動ドア、エレベーター、 男女共用トイレ、点字ブロックが あるかどうかも確認してください。 これらは、アクセシブルなイベントに 向けた大切な第一歩です。 また、エレベーターや非常口の わかりやすい案内表示、 上下階の移動が少ない動線、 さまざまな座席オプションなども、 確認しておきたいポイントです。 オンラインイベントの場合は、 障がい者も積極的に参加できる ツールを搭載した、アクセシブルな プラットフォームを選びましょう。 たとえば Microsoft Teams には、 質問と回答、チャット、 リアクションといった、 さまざまな参加機能があります。 最後に、会場設営に配慮します。 食事や受付には、高いテーブルと 低いテーブルの両方を用意し、 車いすや身長の低い人でも、 ほかの参加者と交流しながら 食事を取ったり、 登録用紙に記入したりできるようにします。 一方、かがんだり、寄りかかったり できない人は高いテーブルを 使用できます。 すべてを完ぺきに整えるのは 難しいかもしれませんが、 ここに挙げたのは、 誰でも参加できるアクセシブルな イベントにするための配慮事項です。 何よりも、参加者のニーズに耳を傾け、 フィードバックを受け入れましょう。

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