複数のタイムゾーンの関係者と協力する

仕事を始めたばかりの頃、 リストの顧客に電話して 最新の連絡先情報を入手するよう 上司に言われました。 朝の９時にリストの最初の顧客に 電話をしました。 相手は、数回鳴ったあとで 電話に出ましたが、 寝ていたところを起こしたようでした。 早く始めなくてはと焦って、 相手がハワイに住んでいることすら 気づかなかったのです。 朝の５時では話す気分にもなれません。 私は、自分の時間を無駄にし、 その顧客の睡眠を邪魔して、 関係に悪影響を与えました。 落ち着いてタイムゾーンについて 考えなかったためです。 世界的なサプライチェーンで 私のようなミスをしないように、 ここではタイムゾーンの仕組みを説明し、 複数のゾーンの人とミーティングを 設定する際の問題と解決策を紹介します。 時差の計算をするときに基準となるのは、 イギリスのグリニッジ天文台です。 そこのタイムゾーンはグリニッジ標準時、 または協定世界時、 略して UTC（ユーティーシー）と呼ばれます。 グリニッジから西に進むと、 タイムゾーンが変わるたび １時間マイナスし、 東に進むときは１時間プラスします。 時期によって時計の針を 動かす国もあります。 サマータイムという仕組みです。 タイムゾーンだけでなく、 国によって仕事をする曜日が異なる ということも覚えておきましょう。 たとえば、中東の多くの国では、 １週間のうち日曜日から 木曜日まで仕事をします。 国によって祝日が異なることも 忘れないでください。 こんなに複雑な状況で、 世界のいろいろな国の人と ミーティングを開くとき、 どうすれば全員に都合のよい日時を 決めることができるでしょうか。 コツは２つあります。 まず、世界中の現地時間を表示する ワールドクロックを使うことです。 私のお気に入りは、 timeanddate.com です。 次に、出席者に都合がいい日時を 尋ねることです。 Doodle は、出席者が回答した日時に それぞれのタイムゾーンを自動的に 反映してくれます。 あなたの会社のサプライチェーンに属する 顧客や仕入先、同僚が世界のどこにいても、 それぞれのタイムゾーンや勤務時間、 祝日を考慮して予定を立てる方法を 知っておけば、はるかに効率的に、 簡単に、協力しあって 仕事をすることができます。