なりすましを阻止する

ハッカーは、あの手この手で ターゲットのシステムに 入り込もうとします。 ここでは、トロイの木馬がどのように 無害を装ったリンクをクリックさせ、 マルウェアを展開するかを説明します。 トロイの木馬は、無害に見せながら、 システムにバックドアを仕込むなど 悪意のある活動をするプログラムです。 では、なぜターゲットには 無害に見えるのでしょうか。 それは、トロイの木馬はなりすましが 得意だからです。 一般的なマルウェアの システム侵入方法と比較すると、 ランサムウェアは、 ソーシャルエンジニアリングを使って、 マルウェアを展開するリンクを クリックさせます。 ウイルスは、メールの添付ファイルなどの 宿主を使ってターゲットの システムに入ってきます。 ワームとボットネットは、 宿主が不要で、単独で活動しながら 自己増殖します。 トロイの木馬は、興味を引く メッセージやゲームでマルウェアを 隠しています。 隠すためのプログラムを「ラッパー」、 つまり「包み紙」と言います。 隠れてひっそりと攻撃を仕掛けるのです。 最近ではさまざまな変種が登場し、 さらに危険です。 モジュール型に進化している トロイの木馬は、パスワードを盗む、 ルートキットを埋め込む、 ランサムウェアを起動するなど、 さまざまな機能を実行できます。 では、なぜトロイの木馬に 感染してしまうのでしょうか。 多くの場合、うっかりミスが原因です。 たとえば、あなたは、あるサイトで とても楽しそうなゲームを 見つけたとします。 一方、マルウェア対策ソフトは あなたが訪問する前から そのサイトの評判を評価していて、 そのサイトは危険だと警告しています。 警告を見たら、サイトには 行かない方がいいでしょう。 でも、警告を無視してサイトに 行ったらどうなるでしょうか。 ゲームをダウンロードして インストールすると、 マルウェアはシステムに入り込み、 実行されます。 このマルウェアはパスワードを盗んだり、 身代金を要求したりするかもしれません。 感染を防ぐベストプラクティスとしては、 怪しいウェブサイトを訪問しないことです。 オプティマイザーや無料ゲームなど、 無料プログラムを ダウンロードしないでください。 クリックする前によく考えてください。 トロイの木馬だったら、 マルウェアが展開されてしまいます。…