コース: ビデオ編集の基礎と実践

ショットとレンズの動き

このレッスンでは、 カメラとレンズの移動 について解説します。 撮影の時に、カメラ本体 もしくは、レンズの ズーム設定を動かすと 効率的にアングルを 変えることができます。 それでは、実例を交えながら 見ていきましょう。 まずは、カメラが 横方向に首を振る動き、 これを「pan」といいます。 「pan」は、 カメラの動きの中でも ポピュラーなものですが、 使い過ぎると ちょっと酔いやすい 画面になってしまうので、 使い過ぎずに ポイントを抑えて 使うのがコツです。 そして、カメラをですね、 上下に首を振る動きを 「tilt」といいます。 特に下から見上げて いくような動きは 高さをですね、 表現するのに 非常に効果的です。 高層ビルを 下から撮影する場合なんかも 定番の動きですね。 次は「dolly」ですね。 カメラをレールの上なんかに乗せて、 前後に動かす動きです。 そして、真横に動かすのは 「truck」といいます。 上下に垂直に動かすのは 「pedestal」と呼びます。 そして、カメラを撮影用 クレーンの先端に付ける 「crane」ショットですね。 これなんかダイナミックな動きを 作るのによく使われます。 それでは実際に使われてる 例ですね、見ていきましょう。 これなんかをカメラが 真横に動いていくと、 それに従ってですね、 監視モニターが次々と 移り変わっていって、 この怪しい人たちを 追っていけるという これなんか非常に アイディアが生きている いい例ですね。 これなんか非常に 面白い例でして、 まず人物がすぐ 見えなくなってしまうんですが、 カメラがですね、 しばらく誰もいない部屋の中を 行ったかと思うと、 やがてですね 窓の方へと 移動してきます。 そして、 窓からですね、 外の路地の方を写すと そこには、さっきですね 部屋から出ていった人が 映るという。 はい、これなんかも 非常に面白い例ですね。 はいこれなんかは、 静止した状態から dolly でですね、 真後ろにどんどん どんどん動いていって、 それに合わせて、状況も展開していくと。 かなりですね、 もう緻密に計算しないと 出来ない 非常に優れた例ですね。 はいこの様にずーっと移動してきて また、 止まるところに落ち着きます。 はいこれはですね、 この二人の人物の後ろから まるで誰か付いてってる みたいですね。 人間の目線で ずーっと追いかけてる、 そんなアングルですね。 こういったもの 撮影する時ですね よくスポーツ中継なんか でも使われますが 「ステディカム」 というものを使うと、 歩いてるのに合わせて グラグラせずに 滑らかな映像を 撮れたりします。 はい、ちょっと撮影技術が結構 必要になるようなアングルですね。 これはクレーンを 使った撮影ですね。 野戦病院の所ですね。 この光景がまずは 割と狭い範囲から始まって、 でどんどんどんどんですね、高い所に行って、 最終的に全体が映ると かなり、もう混乱の 様子が見えてる。 そして最後に 旗が見えてくると。 そのような演出になっています。 それでは次に カメラのレンズの動きの バリエーションを見てみましょう。 まずは「zoom」ですね。 「zoom」により、 拡大縮小することで 被写体自体をですね、 大きくしたり、小さくしたりと、 このように動かします。 はい、 zoom を効果的に使うと、 このような演出もできます。 だんだんとですね、じわじわと 迫ってくるような感じですね。 非常に緊迫感のある 雰囲気ですが、 このような雰囲気にも zoom を使うことができます。 また前の例はゆっくりでしたが、 今度は 全く違う使い方ですね。 こんな感じに 一気にズームしてくると。 はい、こんなのも 面白い使い方ですね。 はいそして次は「rack focus」。 日本語では「ピント送り」 なんても呼ばれますね。 これはもうそのままの 通りなんですが、 今手前の方に ピントが合っていますが、 それがですね、時間の変化に従って 今度はピントのあってる部分が 手前から、 奥に切り替わると。 会話のシーンでですね、 喋ってる方の人に ピントを合わせると。 そんな使い方も よく行われます。 さあこのようにして カメラ本体や、 レンズを動かすことによって アングルのバリエーションを 得る方法ですね、 非常に、多彩な 素材を得る上で有効なので 是非とも活用してみてください。

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